赤ちゃんは道路交通法で生まれた時からチャイルドシートの装着義務があり、怠ると交通違反になります。
でもドライブで後向きに座らせると、泣いたりぐずったりで可哀想ですね。
早く前向きに座らせたいですが、1才になったとき「随分成長したから大丈夫」と安易に考えてはいけません。
いつから前向きできるでしょうか。
子どもは頭だけ大きいので、交通事故が起きると頭から前方に飛んで悲惨なことになるのです。
即ち体重が増加して体格も発達する時期を「いつから」と考えると判断しやすくなります。
チャイルドシートは年代ごとに種類が様々あるので、それぞれの対象年齢の目安も知り、安全にドライブを楽しみましょう。
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前向きに乗せるのはいつから大丈夫?
チャイルドシートに前向きに座らせるのは年齢(月齢)が目安になりそうですが、基本的に体重で判断します。
成長には個人差があり、年齢(月齢)で一括りに決めることは難しいからです。
前向きはいつから?
チャイルドシートの基準は体重
チャイルドシート(ベビーシート)は年代に応じて様々種類があります。
どのシートを使うかの基準として対象年齢もありますが、基本は体重で決まります。
新生児用のチャイルドシート(ベビーシート)は対象年齢として出生時~生後10か月くらいまで、体重10キロ未満、身長70センチ以下が使う目安です。
首が座ってきた幼児用のチャイルドシートは対象年齢は生後10か月~4歳くらいまで、体重は9~18キロ、身長は100センチ以下を目安に使います。
幼児用のチャイルドシートが小さくなってきたら、ジュニアシートを使います。
対象年齢は4~10才まで、体重15キロ以上で身長は135センチ以下を目安としましょう。
参考:厚生労働省|平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書(概要)
体重が10kg過ぎたら前向きを推奨
年齢1才くらい、体重がおよそ10キロになると前向きに座らせても良いとされています。
体重10キロ以下では背骨や筋肉は発達していても、交通事故による前からの衝撃に耐えられないからです。
しかし満1才時点の体重は平均9キロ程度に留まります。成長には個人差があり、体重10キロに達するのは平均1才半前後という統計もあります。
前向きに座らせるのは、1才半前後が目安と考えましょう。
座らせる向きについて道路交通法では定めておらず、どちらの向きに座らせても交通違反にはなりません。
しかし新生児の時期は後向きに座らせるのが望ましいですね。
但し頭のてっぺんがチャイルドシートの上端から出たら、その時点で後向き終了です。
説明書に記載の体重になる前に前向きはNG?
チャイルドシートに座らせるには、説明書に記載された体重は必ず守りましょう。
子どもは頭だけ大きくて重いですね。説明書にある体重に満たないと交通事故の際体重を支え切れません。頭だけが前方に飛ばされ、致命的な事態の危険性があります。
親御さんとしては、後向きだと運転席からお子さんの顔が確認できませんね。
体重が足りなくても道路交通法で交通違反にはなりません。心配のあまり体重不足でも前向きに座らせたくなりますが、安全のためにもぐっとこらえてくださいね。
前向きと後ろ向きの違いって何?
前向きまたは後向きの違いは赤ちゃんの年齢(月齢)によります。
新生児は充分首が座っていないので、事故の衝撃から守るため後向きに座らせましょう。
首が座ってきたら前向きに座らせても大丈夫ですよ。
前向きと後ろ向きの違い
後ろ向きに乗せる理由は?義務なの?
新生児はまだ首が座っておらず、とても不安定な状態です。
交通事故の衝撃によるダメージを少しでも減らすため、後向きに座らせます。
後向きでは乗り物酔いが心配ですが、新生児はバランス感覚がまだ発達していません。
車の振動はそれ程経験していないので、車酔いは余り心配ありません。従って後向きに座らせても大丈夫なのです。
但し寝返りを打ち始めると、バランス感覚が徐々に養われています。後向きに座らせるのは気をつけてください。
前向きにするメリットは?
後向きで座るとどうしてもぐずったり泣いたりしますね。走行中なら尚更です。
普段の生活で後向きになることは殆ど無く、親御さんとは顔を合わせて生活しています。
前向きに座らせれば親御さんが後ろを向いた時、お子さんは顔が見えるので安心するでしょう。
親御さんはお子さんの様子が分かるので、やはり安心ですね。
後ろ向きだと泣く...どうしたらいい?
後向きだとどうしても泣いてしまうことが多いでしょう。
パパとママが両方車に乗る時は、どちらか一方が後席に座ると良いですね。
親御さんは常にお子さんの顔が見られ、もしぐずり出してもすぐ面倒を見てあげられるので、お子さんはとても安心するでしょう。
チャイルドシートの付け方
チャイルドシートは余程の事情が無い限り後部座席に装着します。助手席側ではエアバッグが動作した時吹き飛ばされる可能性があるからです。
また前席とすき間が生じないようにしっかり密着させましょう。
チャイルドシートの付け方
後部座席に設置するのがベター
チャイルドシートを助手席に装着すると、事故で助手席エアバッグが飛び出した勢いでチャイルドシートが吹き飛ばされ重大な被害が及ぶ恐れがあります。
後部座席に装着して助手席とすき間なく密着させるか、助手席と絶対に当たらない間隔までシートを離しましょう。
どうしても助手席に設置する場合は、助手席エアバッグの動作を切る必要があります。
車種によってはスイッチ操作で助手席エアバックを動作させないことが可能です。
また純正チャイルドシートを装着すると、助手席エアバッグが自動停止する車種もありますよ。
ベルトはしっかり固定する
チャイルドシートを装着した時、少しの段差を通過しただけで音が鳴るのはベルトの付け方が甘い証拠で、事故が起きた時に衝突の衝撃を吸収できません。
二次被害が起きないよう、ベルトを付けたら念のためチャイルドシートは座席とピッタリ密着させて安全を確保しましょう。
筆者は前席とすき間が生じないよう、何度も調整したことを思い出します。
前向きと後ろ向きでは違うの?付け方を解説!
前向きでも後向き同じように後部座席に装着します。
但し多くのメーカーがチャイルドシートを製造しているので、装着の仕方もそれぞれです。
取扱説明書をよく読んで取り付け方を守ってください。
万一取説を紛失したら、動画を公開しているメーカーもありますよ。
どちらの向きでもシートベルトとチャイルドシートはしっかりと固定し、前席とすき間が生じないようにすることは基本中の基本です。
チャイルドシートの種類と適正年齢
チャイルドシートは月齢・年齢によって適正なタイプに座らせましょう。
但し成長には個人差があり、メーカーによって対象年齢に多少のズレも生じます。
お子さんをよく観察した上で使用の目安としてください。
種類と適正年齢
ベビーシート(乳児用)
ベビーシートは生まれたての新生児が使用するシートです。
妊娠が判明したら事前に買い揃える場合が多いでしょう。
対象年齢は新生児から生後10か月くらいまで、体重は10キロ未満、身長70センチ以下が使用の目安です。
チャイルドシート(幼児用)
幼児が首が座った頃から使用するシートで、まだチャイルドシートの使用義務がない年齢6歳未満の子どもに使用されることが多いですね。
対象年齢は1~4才で体重は9~18kgくらい、身長100cm以下を目安に使うシートです。
ジュニアシート(学童用)
幼児用のチャイルドシートが小さくなったお子さんには、ジュニアシートを使用しましょう。
6歳以上からはチャイルドシートは使用義務は無いものの、ジュニアシートを使えば座高が上がって安全が確保されますね。
対象年齢は4~10才、体重15キロ以上で身長は135センチ以下が目安ですよ。
チャイルドシート兼用ベビーカーの使い勝手ってどうなの?
ベビーカー兼用タイプは寝かせたまま移動できるので、その都度赤ちゃんを起こす必要が無いのがメリットです。また他の人の車にも乗せやすいですね。
他には公園など外出もしやすく、暑い日には前もってチャイルドシートを冷やす手間もかかりません。
但しせいぜい1才半くらいまでしか使えません。車に乗る都度シートベルトに固定する煩わしさもあります。特徴をよく理解して使用しましょう。
首に負担の少ない横向きチャイルドシートもある
大手シートメーカーのアップリカ社は横向きのチャイルドシートを生産しています。
ベッド型で赤ちゃんを横に寝かせるタイプです。
通常のチャイルドシートは斜めに座らせますが、重い頭を支える分赤ちゃんの弱い首に負担がかかる点はデメリットです。
ベット型のチャイルドシートへ横向きに寝かせれば、首への負担が減る利点があります。
また事故の際、あらゆる方向からの衝突でも首に大きな負担がかからないので、とても安心なシートなのです。
欧州の最新安全基準i-Size(アイサイズ)R129とは?
i-Size R129(アイサイズ アール129)とは、ISOFIX(アイソフィックス)対応のチャイルドシートに関わる欧州最新の安全基準です。
車のウィークポイントである側面衝突への対策を強化し、体重よりも身長をチャイルドシート乗り換えの目安とし、生後15か月まで後向きを義務化しています。
ISOFIXはチャイルドシートの固定にシートベルトを使いません。後席にISOFIXアンカーと呼ばれる専用金具を装備し、シートのコネクターをはめ込み固定するのです。
装着は簡単で確実、チャイルドシートと車が直接連結されるので安全性が従来品以上に高いメリットがあります。
2010年以降の国産車にはISOFIXアンカーが標準装備されています。ぜひ確認すると良いですね。
まとめ
チャイルドシートに前向きに座らせる時期はいつからということですが、成長が早いからといって「もう大丈夫だろう」と判断してはいけません。
取扱説明書に記載の対象年齢は一応の基準ですが、事故の衝撃に耐えられるよう体重を目安にしましょう。
また対象年齢や体重に少し足りなくても、頭のてっぺんがシートからはみ出したら、前向きに座らせる時期の目安となります。
装着するときはベルトをしっかり固定し、前席とすき間無く装着することも忘れないでくださいね。