お子さんとのドライブはとても楽しみですね。不可欠なチャイルドシートですが、意外と忘れがちなのがシートを熱から守る真夏の暑さ対策です。
暑い日はエアコンの風量を強くするだけでは不十分で、夏の車内温度はエアコンをつけても油断大敵です。
特に後部座席は直射日光の影響で冷気が回りにくく、チャイルドシートに熱がこもりやすいのです。
子ども目線で考えると、シートに縛り付けられるのでエアコンをつけても汗が吹き出ます。
シートに熱がこもると、お子さんに長い時間過酷な環境を強いることに。
保冷剤や遮光カーテンを使ってシートを冷やしたり太陽光から遮断したりなど、すぐできるチャイルドシートの暑さ対策をとりましょう。
夏の車内温度は80度まで上がる!?
炎天下に車を長い時間止めると、直射日光をまともに受けるダッシュボード周辺は最終的に80℃近くまで上昇します。
筆者が猛暑日に車の中でドライブレコーダー取り付けをした時です。
装着する個所にホコリが付着しないよう、窓を閉めて作業しました。
作業から15分くらいで水分を探し始めました。車内は45℃はあったでしょう。
ドアを締め切るとみるみるうちに車内は高温になります。
JAF(日本自動車連盟)の実験では、気温35℃の猛暑日に屋外で4時間車を止めると、ダッシュボードが最も高い温度を記録した個所は約80℃に上っています。
車内では約60℃を記録した個所もありました。
白い車では少し温度は下がるものの車内の温度は50℃強に上り、もはや熱波で死者が出る気温なのです。
車内の暑さは赤ちゃんには危険!
赤ちゃんは、大人より体温が高く体温調節も苦手です。
自分の考えを充分伝えられないので、大人が「自分は快適だから」と勝手な思い込みはいけません。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]
[/st-mybox]
サンシェードや窓開けなどの対策は効かない!?
JAFは先の実験でサンシェードを装着したり、窓を3cm程度開けたりしています。
温度は窓を締め切った状態よりは下がりますが、本当にわずかしか下がらず車内にはとてもとどまってはいられません。
筆者も少しだけ窓を開けた状態で車のエンジンを止めたことがありますが、数分で汗が流れ始め、すぐに車外に出ました。
窓を開けても効果は全くありません。
短時間の放置でも命の危険性がある
「ちょっとの間だから」と車に幼児を残して買い物に出るのは絶対止めましょう。パチンコなんてもっての外です。
JAFの実験では駐車場に車を入れ、エアコンを停めてからわずか15分、気温によっては15分経たないうちに車内の熱中症指数が危険レベルに達する結果が出ています。
エアコンをつけたままなら良いかというと、そんなことはありません。
猛暑日などは後部座席は冷風の回りが悪い場合があるからです。
「寝ているからかわいそう」と幼児を車内に残してパチンコに出たために、痛ましい事故が毎年起きていますね。
車に乗せる前に車内温度を下げよう!
幼児を車に乗せるとエアコンを強力にすると思いますが、すぐには冷えません。
乗り込む前に車内の温度を下げればエアコンも効きやすくなり、燃費にも好影響ですよ。
簡単にできる方法をご紹介します。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]
[/st-mybox]
すぐに車内の温度を下げる効果的な方法
炎天下で車に乗り込むと、エンジンをかけた後真っ先にエアコンを全開にすると思います。
しかしカーシェイドで直射日光を遮断しても、高温の余熱でエアコンはすぐに効きません。
一旦窓を大きく開けて車内の温度を下げ、しばらくしてからエアコンのスイッチをオンにしましょう。
助手席側の窓を全開にして運転席のドアを5~6回程度開けたり閉めるなど、細かい作業を加えれば短時間で温度が下がり、エアコンの効き具合が違ってきますよ。
後部座席まで効率よく冷やす方法ってある?
チャイルドシートはだいたい後部座席に装着しますが、猛暑日は直射日光で冷風の回りが悪くなります。
エアコンを全開にしても涼しいのは前だけで、後部座席はなかなか冷えないのです。
車の後部座席まで早く冷やすには窓を全開にし、エアコンは外気導入にして熱気を放出してから2~3分ほど走りましょう。
窓を閉めてエアコンを内気循環にすると、 涼しい空気が車内に行き渡ります。
冷気が車内を充分循環するよう、吹き出し口は上向きにします。冷気は上から下へと流れるからです。
チャイルドシートの暑さ対策7選
多くの親御さんが試したチャイルドシートの暑さ対策から、効果的な7つの方法をご紹介します。
100円均一で売っている身近なものや、意外なアイテムも役に立ちます。
[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]
[/st-mybox]
保冷剤でシートを冷やす
チャイルドシートは窓ガラスを通して直射日光が照りつけ、熱がシートにこもって暑くなりやすいので保冷剤で冷やしましょう。
チャイルドシートに縛り付けられる状態が続き、汗が湧いて幼児は不快に感じます。
保冷剤を最大8時間くらい冷蔵庫に入れ、タオルなどで覆って冷やして下さい。首に巻いて使うのも良いですね。
真夏のドライブは往路だけでなく、帰り道もひんやりするように保冷剤は多めに用意しましょう。
サンシェードを使用する
サンシェードは普通のタイプでも良いですが、赤ちゃんやお子さんが小さければ、かわいいデザイン製品も多く流通しています。
真夏のドライブでは後席の幼児がぐずると楽しさも半減します。
快適に過ごすためにも、チェックしておきたいですね。
チャイルドシートに遮光カバーをかぶせる
チャイルドシートには、お子さんが直射日光に直撃を受けないように、サンシェードが付いている製品もラインアップにあります。
サンシェードの意外な効能は、エアコンの冷たい風が直接当たることも防ぐことです。
体温調節が得意でない新生児の親御さんには、とても有難いですね。
遮光のカーテンをつける
遮光シートを使うとチャイルドシートの暑さが緩和されます。100円均一で売っているものでも効果的です。
チャイルドシートは直射日光がもろに当たって熱がこもるので、車を降りる時は遮光カーテンで遮断しておくと良いですね。
カーテンの色も黒系ではなく、明るい色を選べば暑さが更に和らぎますよ。
トラベルシステムで都度持ち出す
チャイルドシートを固定せず、トラベルシステムで使用する都度持ち出す方法もあります。
車内に放置することがなくシートごと移動するので、チャイルドシートに熱がこもることがありません。
万一熱くなっても保冷剤や冷感スプレーを使えば、チャイルドシートの温度が下がるので予め用意しておきましょう。
ミニ扇風機で風を循環させる
シガーソケットから電源が供給されるミニ扇風機を手すりにつける方法も活用したいですね。
エアコンの冷たい空気は後席に回りにくいので、扇風機で風を送ると循環しやすくなります。
冷気が扇風機の微風で緩和され、適度な温度になって快適になります。
尚向きは頭には当たらないよう、足元に向けて設置すると更に快適です。
冷感ブランケットを使う
冷感ブランケットも使いたいアイテムです。
直射日光も不快ですが、エアコンの冷気でかえって風邪をひく場合も考えられます。
冷感ブランケットでくるめば熱気や冷風が当たらずむしろ快適に過ごせますね。
外出時はベビーカーにも使えるので、意外と多用途なのも便利な一点ですよ。
安易に判断しない
チャイルドシートを設置する後部座席は直射日光にさらされ、熱がこもる上に意外とエアコンの冷気が回りません。
暑さ対策を怠ると大変なことになります。
大切なのは大人が「自分は快適だから我が子も大丈夫」と安易に判断しないことです。
こどもの目線で考えれば、炎天下の車内に放置して幼い命を奪うこともなくなるでしょう。
100均やスーパーマーケットで手に入る簡単なアイテムが役に立ちます。
[st-card id=2977]