【チャイルドシートの選び方】車に乗せて外出するのが嫌にならない5つのポイント

チャイルドシートの選び方には疑問が付きまといます。

ベビーシートやジュニアシートを一括りにして呼ぶことが多く、混同するからですね。

成長段階に適したシートを選ばないと、お子さんには苦痛になってしまいます。

また安全性も無視できません。

国土交通省が各製品ごとに公表しているテスト結果は、チャイルドシートの選び方を決めるポイントになります。

最近のチャイルドシートはヨーロッパの安全基準に合わせられています。知識として持っておくと、あらゆる車種に対応できます。

事故の衝撃にも安心で取付方法や機能性など使い勝手が良く、移動が楽しくなるチャイルドシートを選んでください。

目次

チャイルドシートを選ぶ前の基礎知識

チャイルドシートは何でも良いというわけではありません。

対象年齢ごとに選ぶタイプが異なるので注意が必要です。

またレンタルか購入か、どちらが良いかも使用状況を踏まえて検討しましょう。

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レンタルと購入ではどっちがお得なの?

新生児のチャイルドシートはこれまでレンタルがお得と考えられていました。12か月までなら新品を買うより安く収まるからです。

最近は1つのシートを長い間使用できるロングユースタイプの開発で、新品を買う方がお得なケースが出てきました。

新生児から4歳児まで4年使えるロングユースタイプなら、その都度レンタルするより費用が削減できますね。

製品ごとに値段は変わりますが、1年以上使えば大体はレンタルよりお得になります。

但し帰省や旅行などで一時的に使う場合は、レンタルがお得なケースもあるのでよく比較しましょう。

補助制度がある地域も

お住いの都道府県で実施しているチャイルドシートの補助金制度を検討するのも一案です。

地域によって無料の貸出や補助金の交付などを行っているので、帰省や旅行で短期間だけチャイルドシートを利用するには助かりますね。

居住地で補助金や貸出が利用できるか、ぜひ確認しましょう。

レンタカーやタクシーで必要?

レンタカーだからといってチャイルドシートの使用は免除されません。

車を持っていない人がレンタカーを予約する場合は、一緒にチャイルドシートを申し込むこともできます。

慌てないよう、チャイルドシートの取付方法は事前に押さえておきましょう。

タクシーに乗る場合、使用義務は免除されます。しかし抱っこだけでは事故やエアバッグなど、安全装置の衝撃が不安ですね。

固定式ではなく携帯式やベストタイプのシートなど取付方法が簡単、かつ機能性も充分な製品を用意することが望ましいでしょう。

チャイルドシートの種類

ひと言でチャイルドシートといっても、対象年齢ごとに適した種類があります。

新生児から乳児期に使うタイプはベビーシートで、首のすわっていない赤ちゃんを寝かせて使うタイプです。

幼児期に適しているのはチャイルドシートです。首がすわって自力で座れる時期から使うので前を向いて座らせます。

学童用に使うのはジュニアシートです。大人が使用するシートベルトを使うので、身長を補うために座面部の座高を上げて安全性を確保するのが特徴ですね。

チャイルドシートの選び方

年齢や体重がチャイルドシートを選ぶ際には重要です。

また国土交通省は様々な項目でテストで衝撃に対する安全性を評価しています。

お墨付きが与えられたシートを選ぶ基準にしましょう。

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年齢・身長・体重からタイプを選ぶ

一括りにチャイルドシートといっても、成長段階により使用するタイプが違います。

新生児~1歳は乳児用のベビーシートを選び、1歳になって首がすわってきたら幼児用のチャイルドシートを4歳くらいまで使いましょう。

4歳の学童用の時期から11歳くらいまではジュニアシートに座らせます。

成長段階は個々のお子さんにより違うので、各々のシートに切り替えるタイミングは体重を目安にしましょう。

ISOFIX(アイソフィックス)に対応しているかも確認

日本のチャイルドシート安全基準は2012(平成24)年7月からヨーロッパの基準に合わせています。適合するシートにはEマーク認可がついているのでぜひ確認してください。

2012年6月以前の車はシートベルトタイプしか選べないので、装着する前に注意しましょう。

ISOFIXタイプは固定方法も簡単で装着のミスも少ないですが、値段が高く重いデメリットもあります。

車に乗る頻度が少なければシートベルトタイプでも構いません。

回転機能の有無を選ぶ

回転式は固定式と違い向きを変えやすいので、お子さんの乗り降りがとても楽です。

車内が狭い軽自動車や開口面積の狭いヒンジ式ドア、または隣の間隔が窮屈な駐車場で機能性に優れるメリットがあります。

またリクライニング機能を有する製品が多いので、首が疲れたときに調節しやすいのも便利です。

値段が高く、リクライニング機能があるとシートそのものが大きく重いデメリットはありますが、お持ちの車やよく利用する駐車場の状況によって選ぶと良いですね。

チャイルドシートの取り外しが簡単なモデルを選ぶ

チャイルドシートは大体後部座席に固定して長く使いますが、他人の車に乗る場合取り外して使うこともあります。

固定式でもシート切り替え時期の手間も頭に入れて、なるべく固定方法の手間が少なく簡単に外せるタイプを選びましょう。

他人の車やタクシーに乗るときは携帯用シートや、トラベルシステムなど軽量かつ機能性に優れるタイプを使用する選択もありますね。

チャイルドシートアセスメントをチェック

国土交通省では例年3月頃にチャイルドシートの使用テスト(前面衝突試験と使用性評価試験)を行い、チャイルドシートアセスメントとして結果を発表しています。

前面衝突試験は安全性の高い順に優・良・普・推奨せずの4段階、使用性評価試験は項目ごとに1〜5点で評価します。

事故の衝撃に対して安全性を認められたシートは国がお墨付きを与えたのと同義です。チョイスする際にはぜひ参考にしたいですね。

参考:平成29年度チャイルドシートアセスメント|国土交通省

デザインで選ぶ

機能性とと安全性を重視しがちですが、幼児にはデザインも大事なポイントです。座面の色や柄など種類は様々で、むしろチョイスする楽しみを味わえます。

黒は人気ですが、後部座席では座面が熱を吸収しやすいので暑い日は注意が必要です。

男の子女の子でも使いやすいのはベージュですが、筆者はオレンジ色のシートを使っていたことを思い出します。

チャイルドシートを選ぶ際の注意点

安全基準をクリアした製品を選びましょう。

基準は最近ヨーロッパに合わせていて、シートとお乗りの車の製造時期によっては使用が制限されます。サイズや重さも注意したいですね。

参考:【国土交通省】未認証チャイルドシートにご注意!|チャイルドシートコーナー

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安全基準をクリアしているか

国土交通省はチャイルドシートに関する安全基準を定めています。

衝撃に対して基準を満たさないシートは国土交通省が注意喚起を行っています。安全のためにも認証されたチャイルドシートを選びましょう。

なお2006(平成18)年10月、国土交通省は安全基準の見直しを行いました。

同年9月以前の基準によるシートは2012(平成24)年6月30日まで生産されています。なるべく新しい製品をチョイスすると良いですね。

自マークは旧基準!中古の場合は要注意

「自マーク」のあるチャイルドシートは、2012年6月30日以前の旧基準で生産されたことを示しています。

チャイルドシートを知り合いから譲ってもらう、あるいは中古のチャイルドシートを検討する場合は、自マークがあるか確認しましょう。

チャイルドシートのサイズや重さを確認

チャイルドシートはモデルにより、サイズや重さは異なります。軽やコンパクトカーで大きめのチャイルドシートを選ぶと、後部座席のみならず全体の居住性に影響します。

またシートが重いと装着しにくく大変です。車を複数所有して、乗り換えの都度シートを使うなら、なるべく軽量タイプを選ぶこともポイントです。

新生児の場合に選び方で注意することは?

ベビーシートは新生児~1歳の間しか使えないので、購入をためらうと思います。しかし1つのシートを長く使えるロングユースタイプなら、費用を抑えられますね。

乳幼児兼用タイプ(新生児~4歳または7歳児まで)、幼児・学童兼用(1~11歳児)などがあります。

出産直後は何かと買うものが多いので、費用削減の面から検討する価値は大きいのです。

車種別チャイルドシート適合表を確認

チャイルドシートはあらゆる車種に取り付けはできません。

メーカーごとのモデルにより、装着可能な車種が違うからです。

せっかく買っても取り付けられなければ単なる無駄遣いです。シートメーカーが公表している車種別適合表を確認しましょう。

人気のあるチャイルドシートのおすすめメーカー

多くの親御さんに評価された、人気のメーカーをピックアップしました。

育児器具として定評あるメーカーや世界的なシートサプライヤーが並んでいます。

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アップリカ(Aprica)

育児器具メーカーのアップリカは70年近いベビーカーの歴史を持ち、乳幼児に快適なシートの構造には定評があります。

1997(平成9)年には新生児〜4歳児まで利用可能なロングユースタイプをリリースしたことも知られています。

2016(平成29)年には、UN-R129の基準を満たす回転式チャイルドシートをいち早く日本で展開したことも特筆されますね。

タカタ(takata)

タカタは1933(昭和8)年の創業以来、世界的なシートベルトのサプライヤーとして知られています。チャイルドシートを日本で初めて生産したのも同社なのです。

安全性は早くから自社で独自の厳しい基準の下にテストを行い、各国の安全基準も研究して製品を開発するなど、信頼性の高いメーカーです。

コンビ(combi)

コンビは玩具やベビー用品に衣料品など、育児に関連する製品を開発しています。出産の時期から馴染みのある親御さんは多いでしょう。

新生児から使えるチャイルドシートからコンパクトで使いやすいジュニアシートなど、豊富な品揃えで広いニーズに対応しています。

最新版チャイルドシートアセスメントから厳選!乳児&幼児兼用のおすすめチャイルドシート3選

安全性を認められた製品から、充分におすすめできる3つのシートをピックアップしました。

最新版アセスメントのデータなので、安心してチョイスできますよ。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa fa-map-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#5F80AC” color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]チャイルドシート3選[/st-minihukidashi]

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360度回転で楽チンな Combi(コンビ) クルムーヴスマート ISOFIX

360°回転する機能や多段階のリクライニングを1か所にまとめ、指1本で簡単に操作できるシートベルト型です。

ISOFIXタイプもラインアップされ、通気性や快適性も充分考慮しています。前面衝突試験の評価はダブル優、使用性テストは乳幼児とも4点台の高評価です。

isofixとシート ベルト兼用の GRACO (グレコ) G-FIX

ISO-FIXとベルト式の両方に使用でき、ISO-FIX対応または未対応の車を両方所有する親御さんには便利です。

3段階リクライニングで発達段階に応じて調整でき、シートカバーは手で洗えるのも使いやすいですね。

2部構造で頭部・座部に分かれ、3Dメッシュ素材の使用で通気性や快適性も充分考慮しています。

安全性能だけでなくデザインも人気のTakata(タカタ) takata 04-i fix

タカタは幼児用品というよりシートメーカーなので堅いイメージがありますが、その分テストで高評価を得ています。

マグネット装着のベルトで取り外しもしやすく、三次元スプリング、ブレスエアー、通気性で快適性にも優れています。

まとめ


チャイルドシートはどれも同じという誤解が多いですね。お子さんが快適に過ごせるよう、成長段階に適したシートを選びましょう。

しかし子育てはお金がかかります。できればロングユースタイプが良いですが、新生児にも対応しているので成長すると嫌がります。

発達段階によって学童用ジュニアシートに移行すると良いでしょう。

万一の事故では、抱っこでお子さんは衝撃から守れません。

シートの重さやサイズ、車種別に合っているか確認した上で、チャイルドシートアセスメントは参考にしましょう。

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この記事を書いた人

ブーまる編集部では、実際に車を売ったり買ったり、自分で直してみたり「やってみた」を大事にしています。中古車系記事の監修は、一般社団法人日本リユース業協会の実施するリユース検定に合格した「リユース営業士」が行っています。整備記事の一部は、現役ディーラーマンが監修や執筆を行っています。

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