無保険の相手と事故!?絶対に取り戻したい損害があるときの保険活用法

交通事故の被害に遭ったとき、加害者側の保険会社が治療費を負担しますが、加害者が任意保険に入っていない無保険の状態だと、本来受けられる補償を受けられず、最悪かつ馬鹿を見る事態におちいります。

相手が任意保険に入っていない無保険、または損害額が全額支払われないときなど、満足な補償を得られない場合は、自分の保険を活用する方法があります。

車に乗っているときだけでなく、歩行中の事故にも適用される保険があります。

せっかく保険に加入していて、補償を受けられなかったということがないよう、今すぐ自分の入っている保険の内容を確認しましょう!

目次

人身傷害補償保険の内容とは?

人身傷害補償保険は、保険に加入している人(家族などを含みます)が、人身傷害事故でケガをしたとき、または死亡したときに保険金が支払われます。

使い方によっては、加害者が保険の利用を拒否するときや、自分の過失が大きいときに、加害者側から支払われた示談金を除いた部分の支払いを受けることもできるのです。

人身傷害補償保険は歩行中の事故にも適用!

人身傷害補償保険は、自分が保険の対象として契約している車以外に乗っていたときの事故や、歩行中の事故でも補償を受けられる保険です。

ただし、保険金の金額は裁判所基準・弁護士基準ではなく、保険会社基準に基づいて支払われるので、裁判所・弁護士基準とは開きがある点は、注意する必要があります。

人身傷害補償保険は相手が無保険のときも使える!

加害者が任意保険に入っておらず、自賠責保険も期限切れなど、完全な無保険状態の車の運転によって被害に遭ったときは、人身傷害補償保険を活用すれば、被害者が加入している保険会社から保険金が支払われます。

また、自賠責保険で不足する部分の損害額は、人身傷害補償保険から支払われます。

被害者にも過失があって、過失相殺で損害額の全額が支払われない場合、不足する部分を人身傷害補償保険に請求することもできます。

自分の車に乗っていた人を補償する搭乗者傷害保険

自分が保険の対象としている車の運行で事故が起き、その車に乗っていた人が死傷した場合、契約内容で定められた保険金が支払われます。

搭乗者には、もちろん運転者を含みます。

搭乗者傷害保険で支払われる金額は、あらかじめ定められた金額なので、巨額な保険金が支払われるというわけではありませんが、乗車中の被害に遭った人は、誰でも補償される点は押さえておきましょう。

無保険車傷害保険

無保険車傷害保険は、任意保険に入っていない、または自賠責保険が期限切れの、完全な無保険車が起こした事故で保険適用になります。

被害者が死亡、または後遺障害が残ったときには一定の保険金が支払われます。

ひき逃げなどで、加害者がいったい誰だかわからないような事故も、無保険車傷害保険の支払い対象になります。

ただし、被害者が死亡していない、または後遺障害を伴わないときには、保険金は支払われません。

加害者が対物賠償に入っていないときは車両保険も使える

自分の車に、物的な損害が発生したときに保険金が支払われる保険が車両保険でです。

加害者が対物賠償保険に入っていないときは、車両保険が使えることを覚えておきましょう。

まとめ

自動車保険は、万一の事態に備える保険ですが、被害者だからといって、自分が有利になるような使い方を、保険会社が詳しく教えてくれるとは限りません。

納得いきませんが、保険会社は民間企業なので、できるだけ保険金の支払いを抑えようとします。

保険に入っているから、保険会社が何とかしてくれると考えてはいけません。

自分が損をしないよう、保険契約の内容をしっかり確認しておくことが大事です。

被害者の保険の種類や特徴

保険名 種類や特徴
対人賠償保険 相手の「人的傷害」を賠償
対物賠償保険 相手の「物的傷害」を賠償
車両保険 自分の車に物的損害がでたときに保険が支払われる。
人身傷害補償保険 保険契約者(家族含む)が、事故にあってケガをした場合に、過失割合に関係なく、保険の契約内容によって支払われる。
搭乗者傷害保険 保険契約をした車両に搭乗中の人(運転者含む)が、死亡または傷害を負った場合に保険の契約内容によって支払われる。
無保険車傷害保険 「無保険車」の事故で、死亡または後遺障害を被った場合に、保険の契約内容によって補償を受けられる。

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この記事を書いた人

ブーまる編集部では、実際に車を売ったり買ったり、自分で直してみたり「やってみた」を大事にしています。中古車系記事の監修は、一般社団法人日本リユース業協会の実施するリユース検定に合格した「リユース営業士」が行っています。整備記事の一部は、現役ディーラーマンが監修や執筆を行っています。

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