フットブレーキの使い方!慣れない運転でも劇的に燃費をよくする5つのステップ

車は、アクセルを踏んで加速するのは簡単ですが、衝撃なくスムーズに止めるのは、意外とむずかしいのです。

車が止まったときに、首がカクンとなった経験、ありませんか?

フットブレーキの使い方が上手くなると、乗り心地が安定して「首がカクン」もなくなり、燃費も劇的によくなるなど、よいことずくめです。

フットブレーキの使い方が上手くなる方法と、どんなメリットが得られるかをお話しします。

目次

フットブレーキは下まで強く踏み込まない

信号で停止するときに、首がカクンとなるのは、ブレーキペダルを下まで強く踏みすぎています。

フットブレーキは完全に下まで踏み込まず、スピードが落ちたところでブレーキを踏んだ足を少し戻し、さらにブレーキを踏んで、車が止まりそうになったところで、もう一度足を少し上に戻すと、衝撃がなく「いつ止まったの?」というくらいスムーズに停止します。

電車のブレーキも、止まるまでかけっぱなしではなく、スピードが落ちると緩め、もう一度ブレーキをかけ、止まる寸前にブレーキを緩めているので、衝撃なく停車するのです。

アクセルワークで速度を調整する

フットブレーキの使い方が上手くなると、巡航しているときのアクセルワークも上手になります。

アクセルを踏んだりフットブレーキを踏んだりを繰り返す運転は、乗り心地が悪くなります。

フットブレーキが上手くなると、一定の速度を保ってからブレーキを踏むと、よりソフトに止まることがわかってきます。

アクセルを踏んで加速したら、少し足を離し、スピードが落ちたらアクセルを踏むアクセルワークで速度を調節し、停止するときだけフットブレーキをかける走り方が身につきます。

筆者は日々実践して、停止する寸前までブレーキをほとんど踏まないことが、よくあります。

無駄な加速やブレーキがなく、ほぼ決まったスピードで走行するので、乗り心地も燃費もよくなります。

前方に赤信号が見えたら、アクセルペダルから足を離して惰性で前に進み、信号の手前でフットブレーキを踏めば、さらに乗り心地と燃費がよくなります。

アクセルワークと少しのフットブレーキで劇的に燃費がよくなる!

どれくらい燃費がよくなるか、アクセルワークで速度を調節する筆者の例で検証します。

車種の違いによって、一概に同じ数値になるとは言い切れませんが、筆者が現在乗っている中古車は、速度計の平均燃費が、筆者が乗り始めたころはリッター11キロを示していました。

3か月くらいでリッター1キロずつ向上する感覚で、ほぼ1年3か月でリッター16キロ、最終的に1.5.倍も燃費がよくなりました。

フットブレーキを踏みすぎてはいけないもう一つの理由

長い下り坂でフットブレーキを長時間使い続けると、ブレーキがオーバーヒートします。

最近のディスクブレーキは冷却効果が高いですが、まったくオーバーヒートしないとは言い切れません。

強く踏んでもブレーキが効かない状態が、フェードという恐ろしい現象です。

ディスクローターを押さえ込むブレーキパッドの摩擦力が低下し、ブレーキを踏み続けると、ますます効かなくなります。

マジでヤバいフェード現象


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こんなときは、あらかじめエンジンブレーキを使うほかに、ポンピングブレーキを使います。

また、通行量の多い道路でやたらとフットブレーキを踏むと、渋滞が悪化することもわかってきています。

練習で上手くなるポンピングブレーキ

ポンピングブレーキは、危険を回避するブレーキの踏み方ですが、一気に下までフットブレーキを踏み続けるのではなく、小刻みにブレーキを踏み続けると、短い距離で停止して危険を回避でき、首がカクンとなることもありません。

よく効きますが、ふだん練習していないと、緊急時にとっさにできません。

筆者は、広い道で、通行量の少ないときに練習しています。これを繰り返すと、とっさのときも慌てずにポンピングブレーキで、短い距離をショックなく停止させることができます。

筆者は、とっさのポンピングブレーキで危険を2度回避しました。これは練習のたまものです。

まとめ

フットブレーキは下まで強く踏みすぎず、止まりそうなところで、ブレーキを踏んだ足を少し上に戻すと、衝撃なく止まります。

フットブレーキの使い方が上手くなると、アクセルワークが身について乗り心地も燃費もよくなり、狙った位置に止めることができます。とっさのときに危険も回避しやすくなり、車をコントロールしている感覚が面白くなります。

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この記事を書いた人

ブーまる編集部では、実際に車を売ったり買ったり、自分で直してみたり「やってみた」を大事にしています。中古車系記事の監修は、一般社団法人日本リユース業協会の実施するリユース検定に合格した「リユース営業士」が行っています。整備記事の一部は、現役ディーラーマンが監修や執筆を行っています。

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