車のブレーキを踏んだ時に異音が聞こえたらドキッとしますよね。
ブレーキは生命線ですし、異音が聞こえたらもう走れないのか…という不安が頭をよぎるかもしれません。
音だけでは原因が特定できないので点検が必要です。
ただブレーキ異音は、部品の交換時期を知らせる軽度なものから放置すると危険に至るものまで、必ず何らかのメッセージを発しています。
この記事では、以下の3点を中心に詳しく解説します。
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車のブレーキから聞こえる異音5つの原因
車のブレーキから聞こえる異音は、大きく分けて5つの原因に集約されます。
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異音の種類と、それぞれの異音が発する「メッセージ」の意味を解説していきます。
ブレーキパッドの摩耗
ブレーキパッドは新品だと10mm程度の厚みがあります。
パッドの残量が摩耗して少なくなると、ブレーキを踏んだときに「キー」という異音が発生するようになります。
異音を放置して乗り続けていると、ブレーキパッドのプレートがディスクローターを削ってしまい、思っている以上の大きな出費にがつながります。
さらにブレーキ自体の制動力も大幅に低下するので危険を伴います。
ドラムブレーキは異音が発生することが少ないので、適切な時期にブレーキシューを交換する必要があります。
ブレーキパッドの硬化
車に頻繁に乗っていれば問題はないのですが、サンデードライバーのように週末だけ、またはそれ以上に車に乗る距離が少ないと、車のブレーキパッドが硬くなってきます。
使用頻度が少なくても経年劣化でブレーキパッドが硬くなると、「ゴゴゴ」という異音が聞こえるようになります。
新品に交換するのが安心ですが、硬化した部分を研磨して除去することで再利用も可能です。
パッドとローターの摩擦面の振動
ブレーキパッドの残量が十分にあっても、「キイイイイ」「フォーン」という異音が発生する場合があります。
回転しているディスクローターがブレーキパッドに接触したり、パッドとディスクローターの摩擦面に問題があったりすると、ブレーキキャリパーやサスペンションに振動が伝わるからです。
走り始めならブレーキローターの薄い錆の音
ローターは金属製で、金属部分が直接外部にさらされているので、車を長期間放置しているとローターに錆が発生します。
ローターに錆が浮いている状態でブレーキを踏むと、「ゴー」と擦れた感じの異音が聞こえてきます。
この場合は、何度かブレーキを踏めば、音はしなくなるので、点検や修理の必要はありません。
雨の日にでやすいABSの作動音
ABS車で雨の日の路面や水たまりを走ると、ABSが作動する音によって車にいつもと違う振動、あるいはブレーキペダルに振動を感じることがあります。
異音というよりも走行環境でABSが作動する音なので、どうしても消すことはできません。
素早い間隔で、コツコツとかゴッゴッという音がするのが特徴です。
ブレーキ異音の種類で症状がわかる?!
ブレーキ踏むと異音がする場合には、音でどんな症状か把握できます。
異音の種類 | 症状 |
キー | ブレーキパッドの摩耗 |
キュルキュル | ブレーキパッドの摩耗 |
ゴゴゴ | ブレーキパッドの硬化や摩耗 |
シャリシャリ | ブレーキ周りに小石が挟まっているかバックプレートが変形してローターに接触 |
キイイイイ・フォーン | パッドとローターの摩擦面の振動 |
ゴー | ローターの錆 |
コツコツ・ゴッゴッ | ABSの作動音 |
コンコン | ドラムブレーキのグリスが硬化の場合が多い |
カコン | パッドを固定する金具が当たって出る音 |
カタカタ | 後輪のブレーキシューの不具合の可能性 |
ギギギ | 走り始めであれば気にしなくて良い音 |
グググ | ローターとパッドの摩擦力で発生するが、あまり気にしなくてよい音 |
ブレーキパッドの交換費用については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
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ブレーキが効くメカニズムを知っておこう!
ブレーキの異音を知るためには、ブレーキが効くメカニズムを理解しておきましょう。ブレーキに使われている部品が、異音の原因となることがあるからです。
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タイプ別に詳しく解説していきます。
ディスクブレーキの構造
ダイヤを装着するハブという部分にブレーキローターと呼ばれるディスクを取りつけ、ローターをブレーキパッドで押さえつけます。
制動力でタイヤの回転数が落ちてスピードも落ち、車が停まります。
ローターは外部に直接さらされているので錆が浮きやすいですが、摩擦熱を放出するので温度管理に優れています。
ドラムブレーキの構造
ドラムブレーキは、ハブに装着されたブレーキドラムの内側から、ブレーキシューと呼ばれる部品を押しつけて、タイヤの回転を落とし、車を停めます。
ブレーキシューは外部にさらされていないので、熱を放出する量はディスクブレーキより落ちます。
ハードに使用されるとがない後輪のブレーキに採用されていることが多いシステムです。
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走行中のブレーキ鳴きを止める方法
ブレーキを踏んだときに異音が発生することを「ブレーキ鳴き」ともいいますが、異音の種類で原因がわかれば、ブレーキ鳴きを止めることができます。
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原因別に、ブレーキ鳴きを止める方法を見ていきましょう。
ブレーキパッドとローターの摩耗
ブレーキパッドは残量が1ミリ以下になると、ブレーキの効きが悪くなるので早めにパッド交換します。
パッドにはセンサーがついていて、パッド摩耗で限界が近づくと音を発するので、聞き逃さないようにしましょう。
ローターはパッドを押さえつけている分、表面が徐々に荒れてパッドとスムーズに当たらなくなります。
修理方法はローターを磨くか新品に交換、またはパッドもローターの接触面に合わせて研磨しましょう。
ブレーキ警告灯が点灯したときはブレーキオイルが不足していますが、オイルが減るのもパッド摩耗が原因です。
パッドとローターの摩擦面
パッドとローターの振動による周波数を抑える必要がありますが、原因を特定することは素人にはとても難しいのが実情です。
ブレーキは保安部品なので、交換やメンテナンスは資格のあるディーラーや整備工場に依頼しましょう。
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車のブレーキ異音は放っておくとダメ!?
ブレーキの異音は単なる不快な音から、危険信号までさまざまありますが、原因は音だけでは判断できない部分があり、大変な危険が隠れていることもあります。
異音が聞こえたら放っておかずに、必ず点検に出しましょう。
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車のブレーキから異音!修理はどれくらい?
ブレーキからの異音を修理する場合、車種や交換が必要な箇所、さらには対策品の有無によっても大幅に修理費用は変わってきます。
ブレーキ修理の相場を一概にいうのは難しいのですが、7,000円~10,000円にプラス工賃を目安に考えておくと良いです。
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ブレーキの修理期間はどれぐらいかる?
ブレーキは深刻な修理でなくて部品の在庫があれば、30分から長くても1時間くらいの作業時間で終わります。
修理や点検はいきなり持ち込むのではなく、発している異音などの症状を伝えて、予約して車を持ち込みましょう。
そもそもブレーキパッドの交換時期っていつ?
ディスクブレーキのブレーキパッドは、新品のときには10ミリくらいの厚さがあります。
厚さが3ミリ以下、減っても1ミリ程度で交換する必要があります。
ブレーキパットの交換時期は、残量で確認するのが一番ですが、目安として走行距離でもザックリ確認できます。
車種 | 走行距離 | 消耗量 |
普通車 | 3〜4万km | 4mm |
軽自動車 | 4〜5万km | 5mm |
ドラムブレーキの場合は、走行距離5万キロをめどにブレーキシューを交換修理することが必要です。
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ブレーキ異音の素人判断は危険
ブレーキが効かなくなったら、自分の命にも周囲の安全にもかかわります。
エンジンルームからの異音や異臭も、車が発する何らかのメッセージですが、ブレーキからの異音はどんなにささいな音でも、素人が勝手に判断するのは禁物です。
点検に出さないと真の原因がわからないことがあるので、深刻な事態にならないよう、早めにディーラーや整備工場で見てもらってください。
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