車のヘッドライトは黄ばみやすい宿命にあります。家庭で使用している照明カバーも、年月が経過すると照明の熱で黄ばみが出ますね。
最近のヘッドライトは構造上黄ばみやすく、放置していると透明感が消えて車の見栄えが悪くなります。
黄ばみが進行すると明るさが落ちて夜間走行は危険になり、最悪の場合は車検にも通りません。
黄ばみを取る方法は車のメンテナンスでも簡単な部類です。黄ばみを取る方法と、身近にあるコスパ最強の効果的なアイテムをご紹介します。
車を保管するときの注意点も一緒に覚えて、今日から気をつけてくださいね!
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ヘッドライトの黄ばみを取る方法
研磨剤として耐水ペーパーで表面を磨き、コンパウンドも併用してヘッドライトの外側の汚れを削りとります。
ヘッドライトを取り外す必要がないので難易度が低い作業です。そのあとしっかりコーティング剤を塗布する方法が一般的です。
黄ばみを取る方法
マスキングしてヘッドライトを磨く準備をする
最初にヘッドライトの表面を水洗いして、ヘッドライト表面のホコリと汚れをしっかり落とします。
汚れを完全に除去しないと極小の砂によって傷がついてしまうので、クロスなどでキレイに拭き取りましょう。
クロスで汚れを拭き取った後はボディーに傷をつけないため、マスキングテープでヘッドライトの周囲を養生します。
ヘッドライトを囲むようにして、テープが水で剥がれないようにしっかりと貼ってください。
耐水ペーパーでヘッドライトを磨く
研磨剤には耐水ペーパーという、防水の紙やすりを使ってヘッドライトを磨きます。
ホームセンターで売っているので、近所にあれば確認してみてください。
研磨剤に使う耐水ペーパーは目の細かさを「番手」と呼ばれる数字で表します。
数値が小さい、目の粗いやすりを水に浸して先に使い、後で値が大きい目の細かいやすりに変えましょう。
ゴシゴシとこすっているうちに、汚れが浮き出て水が黄色く変化します。
番手の数字は2~3種類用意し、黄ばみが強いときは番手が1000もしくは1500のペーパーが、黄ばみがそれほどでもないときは2000くらいのペーパーが最適です。
ヘッドライトをコーティングする
ヘッドライトの表面を耐水ペーパーで磨いた後は、コーティング剤を塗布してガラスコーティングを行います。
耐水ペーパーで磨いても、実は除去しきれない細かい傷が残るのです。
ガラスコーティングを行うことで表面を滑らかに仕上げ、傷の内部に汚れが侵入するのを防ぐと共に、紫外線や熱による劣化からヘッドライトを守り、耐久性を上げる効果があります。
なお研磨によって元々のコーティング効果は消失しているので、磨いた後はしっかりと塗ってください。
ヘッドライトの黄ばみに「ピカール」がダメな理由
ヘッドライトのレンズは熱害に強いガラスでできていることが多かったのですが、プロジェクターやHID、LEDなどの光源の登場で熱による影響がすくなくなりました。
最近では、デザインの自由度からガラスに替わってポリカーボネートと呼ばれるプラスチックの樹脂が使われるようになっています。
ピカールは有機溶剤配合なので、黄ばみ取りに使うとポリカーボネイトが溶解してレンズが割れやすくなってしまうのです。
またピカールはヘッドライトの表面を削っているため、洗剤剤として使うと一見キレイになったように見えても、表面に小さな傷を沢山つくってしまいます。
意外ですが洗浄剤にはお風呂用洗剤や虫よけスプレーが効果的という人もいます。お風呂の表面はプラスチックですし、虫よけスプレーは成分にプラスチッククリーナーの効果があるためです。
ヘッドライトの黄ばみを放っておくと危険!
ヘッドライトの黄ばみを放置すると、知らないうちに汚れが増幅し、光量が落ちて夜間走行が危険になります。
また光量が不足すると、最悪の場合車検にも通らなくなります。
黄ばみを放置はNG
車検に通らない
黄ばみを放置すると、黄ばみが増幅してヘッドライトの光量が不足します。
ヘッドライト表面の黄ばみが進行すると、反射板の輝きの量も小さくなって、ヘッドライトの光が遠くまで届きません。
2015年9月から車検の基準が改定され、ロービームの状態で光量基準を測定するので、酷い黄ばみを放置すると車検に通らない可能性が高くなりました。
夜間走行が危険
黄ばみが酷いとヘッドライトの光量が不足しているので、遠くまで照らすことができません。
視界が効かなくなり、事故の危険性が高くなります。
また黒っぽい服を着ている歩行者の発見も遅れるので、轢いてしまう可能性も高くなりますね。
ヘッドライトの光量が不足すると歩行者も車の接近に気づきにくくなり、ドライバー共々事故のリスクが大きくなるのです。
ヘッドライトまるごと交換の可能性もある
ポリカーボネート樹脂が劣化するとひび割れが起きて、ヘッドライトの淵に極小のすき間が生まれます。すき間からできた黄ばみや汚れはヘッドライトの内側まで進行します。
黄ばみが著しく進行すると、ヘッドライトを取り外して内側からクリーニングする必要があります。
クリーニングだけで済めばよいですが、汚れが酷いと最悪の場合、ヘッドライトをまるごと交換しなければならなくなります。
ヘッドライトに黄ばみができる原因は?
ヘッドライトに黄ばみができる原因は、最近の車に特有の事情が関係しています。
また洗車でも傷や黄ばみができてしまうことがあります。ヘッドライトに黄ばみができる原因を探ってみましょう。
黄ばみができる原因
最近のヘッドライトは昔より黄ばみやすい?!
最近の車の素材であるポリカーボネートですが、実は紫外線の影響を受けやすく黄ばみやすい欠点があります。
ヘッドライトのレンズも以前はガラスでできていましたが、事故の際の安全性や成形のしやすさから、ポリカーボネート製へと変化しました。
ところがポリカーボネートはガラス以上に紫外線の影響を受けて耐久性に問題があり、表面に傷もつきやすいのです。
洗車で傷や黄ばみができてしまう!?
愛車の洗車は楽しい作業ですが、ヘッドライトの表面をスポンジやクロスで不用意にこすると、無数の細かい傷をつけてしまいます。
またワックスやコーティング剤がヘッドライトに付着したままだと、コーティング効果が落ちて黄ばみが進行します。
洗車はできるだけマメに行い、ヘッドライトの表面をこするときは、傷がつきにくいように優しく慎重に作業しましょう。
ヘッドライトの内側に黄ばみの原因がある場合も
ヘッドライトと車体の間に小さなすき間が生まれると、気がつかないうちにすき間から水や汚れが侵入し、内側に付着した汚れで時間の経過とともに劣化や黄ばみが進行します。
ヘッドライトの内側は手が届きにくいので、紫外線の影響も拍車をかけて徐々に黄ばみが進み、気が付くと手の施しようがない状態になっていることもあるのです。
プロに黄ばみ取りをプロに頼むという選択肢
黄ばみ取りはやりやすい作業ですが、自分で行うことに不安があるドライバーはプロに依頼する選択肢もあります。
通常のガラスコーティングだけでは不安な人は、特殊なコーティング技術を持つプロが安心です。
また欧州車のヘッドライトは経年劣化が進むと一般の人では難しいので、プロに依頼しましょう。
技術は確かですし、自分の車に合ったクリーナーやコート剤もチョイスしてくれますよ。
プロに頼む選択肢
ヘッドライトの黄ばみ取りを業者にやってもらうメリットとデメリット
磨き屋さんという業者に依頼すれば安心です。
メリットはポリッシャーという洗浄器具を使い、先端にブラシやパッドを装着して高速回転させ、クリーナーでヘッドライトの表面洗浄を行います。
磨きながら同時にワックスを剥がして、黄ばみやくもりも除去して透明感を回復しますが、欧州車は特にメリットが大きいでしょう。
デメリットは料金が高いことです。
ヘッドライトが左右でだいたい5千円、本格的なプロショップだと2万円くらいかかります(車種や汚れの具合、工程等にもよる)。
ヘッドライトの黄ばみ取りは自分でやるのもおすすめ
黄ばみ取りを自分で行えば、車を大事にしようという気持ちが湧くでしょう。
またメンテナンスを自分で行っていると車の調子を常に把握できるので、トラブルを未然に防ぐ効果も期待できます。
ヘッドライトの黄ばみ除去は車のメンテナンスでも難易度が低い部類なので、一度ご自身でやってみてはいかがでしょうか。
黄ばみ取りに必要な道具も1.500円くらいから手に入り、洗浄剤としてお風呂用洗剤や虫よけスプレーも活用すれば自分で作業しやすく、コスパも最強です、
ヘッドライトの黄ばみの予防方法はある?
ヘッドライトの黄ばみが進んで、車検に通らない最悪の事態を避けるには、黄ばみを予防するしかありません。
簡単なものから黄ばみにくいライトに交換する本格的なものまで、黄ばみを予防する方法を探ってみました。
ヘッドライトの黄ばみの予防方法
やっぱり紫外線!なるべく太陽光に当てない
タイヤと同様に、ポリカーボネートでできているヘッドライトも紫外線の影響を受けやすいのです。
紫外線は次第にヘッドライトのコーティング剤を剥がし、汚れや黄ばみを進行させ耐久性を落とします。
車を保管するときは直射日光を避ければ、黄ばみの進行を食い止めます。ボディーカバーは、直射日光をいつどこでも避けられるアイテムです。
カバーがなければ、なるべく屋根のあるところに止めましょう。
LEDバルブに変更する
紫外線と同様に、ヘッドライトが発する熱も劣化を進行させる要因です。ヘッドライトをLEDバルブに交換することも、黄ばみを抑えられます。
LEDバルブは普通のヘッドライトに比べて、熱源の発生を抑えます。ご家庭の室内灯をLED電球に交換している方は実感があると思いますが、熱を感じません。
LEDバルブは高い製品だと3万円くらいしますが、ネット通販なら3分の1くらいの値段で買えるものもあります。
専用フィルムで保護する
ヘッドライトの表面を洗浄したあとに、UVカットする専用のフイルムをヘッドライトに貼れば、黄ばみや汚れによる劣化を防止できます。
剥がすのも簡単で、フイルムが傷ついたり変色しても貼り直しは簡単です。
貼るフィルムはスモークでも構いません。但し貼ることによってヘッドライトの光の色が著しく変化すると違反になります。光量が不足するフィルムを貼ることもダメです。
黄ばみの原因をから守るにはコーティングが重要
洗浄したあとにヘッドライト表面をガラスコーティングすれば、黄ばみとくもりを除去して美しい状態を保つことができます。また紫外線からヘッドライトを守るので、必須の作業です。
また黄ばみを取ったあとは、ヘッドライト表面に元々あったコーティング効果が消失しているので、改めて塗布します。
コーティング剤はカー用品店に行けばたくさんの種類があり、1,500円程度で買える黄ばみ取りのキットにもコート剤が添付しています。
まとめ
ヘッドライトは素材の性質上、黄ばみは気が付かないうちに進んでいます。一度は車に乗る前に確認してみてください。
黄ばみ取りに必要なアイテムは1,500円程度で買えますが、マジックリンやルックなどのお風呂用洗剤を使う人もいます。お風呂の表面もプラスチックですよね。
意外ですが虫よけスプレーの成分にもプラスチッククリーナーの効果があり、身近にあってコスパも最強です。
ヘッドライトの黄ばみは予防が一番です。車の保管は直射日光を避け、ボディーカバーを使うか屋根の下に止めましょう!