車検でワイパー検査ってあるの?!油断していると不合格になるゴム交換の基準

車のワイパーで車検に通らないことがあるとは、すぐには信じられないでしょう。

ワイパーのゴムやブレードは値段が安いパーツです。エンジンや足回りのように大がかりな部品ではないので、軽く考えがちです。

しかしワイパーが動かないと、少しの雨でも運転できなくなり不便ですね。実は事故を防ぐため、ワイパーは保安基準が定められています。

「たかがワイパー」と油断して泣きを見ないよう、日頃からチェックする習慣をつけて車検をパスしてくださいね。

目次

車検でのワイパーの点検基準

車検ではワイパーが雨の日でも視界をしっかり確保することが判断基準です。

また外観を検査するので、ワイパーのゴムが切れて水滴をしっかり拭き取れず、視界を遮るようでは車検にはパスしません。ワイパーの状態を常にチェックしましょう。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa fa-map-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#5F80AC” color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]ワイパーの点検基準[/st-minihukidashi]

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ワイパーは外観検査でチェックされる

車検ではワイパーゴムとフロントガラスの接触状態をチェックします。検査官が「ワイパーを動かしても、視野が確保できていない」と判断すればアウトです。

ゴムが切れたりヒビが入ったりでは、ワイパーがガラスの表面に密着しません。ガラス表面にスジが残って視界を遮ることがあり、運転には危険ですね。

常にワイパーの状況を観察し、劣化が目立ったらゴムを交換しましょう。

ワイパーの点検基準

車検でワイパーをチェックする基準は、ガラス表面を拭き取った結果クリアな視界が保たれるか、その一点です。

ワイパーが正常に動かなかったり、ガラス表面に密着しなかったりで拭き取りが不完全では車検をパスしません。ゴムが切れていると完全に不合格です。

逆に言うときちんと拭き取りができれば、ワイパーの金具にサビが浮いたり色が落ちたりしても大丈夫なのです。

ウォッシャー液の点検基準

ウォッシャー液はしっかり噴射することが車検をパスする基準です。ウォッシャー液が噴射しなかったり弱かったりでは不合格となります。

正常に噴射しない場合、ノズルの詰まりが考えられます。

筆者の車で液が噴射しないアクシデントがありましたが、原因は固形ワックスがノズルに埋まっていたためでした。

液が出ない時は、ノズルに爪楊枝を差し込むと解決する場合があります。覚えておくと良いですね。

リヤワイパーの点検基準

リヤガラスは意外なことにワイパーの装着義務がありません。そのため元々ワイパーが無い車もあるのです。

従ってリヤワイパーのゴムが切れていたり、ワイパーそのものを撤去したりでも車検には問題ありません。

しかしリヤワイパーの撤去により、車両に無駄な突起が発生すると車検をパスしないこともあります。注意しましょう。

ワイパーも保安基準に定められている

ワイパーは道路運送車両の保安基準第45条に定められていて、正式には窓ふき器といいます。

保安基準の主旨は雨天時、前面ガラスの視野を確保するために、自動の窓ふき器を備えるべきということです。

またウォッシャー液は、ワイパーとセットという概念です。

車検をパスするにはワイパーの動作により、クリアな視野が保たれることが判断基準と規定しています。

道路運送車両の保安基準 第45条|国土交通省

ワイパーが原因で車検に通らないこともある?!

ワイパーは雨天時にしっかりと視界を確保する必要があります。

ゴムが切れてピラピラだったり、動作が不完全だったりでは車検に通りません。

エンジンなどの動力系と比べると軽い存在のようですが、「たかがワイパー」ではないのです。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa fa-map-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#5F80AC” color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]ワイパーが原因で車検に通らない?[/st-minihukidashi]

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ゴムが切れていると交換が必要

長い間ワイパーを動かしていると、徐々にゴムが劣化します。

多少スジが入っても自分では「大丈夫」と油断しがちですが、車検では視野を遮ると判断されて不合格の可能性があります。

チェックポイントは、ゴムがフロントガラスに接触していることです。ゴムが切れていては汚れは完全に落ちず、時には線状のスジが目障りになります。

常にワイパーの状態をチェックして、ゴムの劣化が激しくなったら早く新品に交換して下さい。

正常に動作するかをチェック

車検ではワイパーの動作もチェックします。スイッチを入れた後ガラスの表面をクリアに拭き上げ、通常の位置に戻ることがワイパー本来の動きです。

この間に少しでも異常が見られれば、視界をクリアに保てないと判断され不合格になってしまいます。

異常な動作は放置すると突然ワイパーが動かないことがあるので、安全運転のためにも常にチェックが必要なのです。

ワイパー交換すると費用は?

ワイパーの交換は、どこで行うかにより費用は違います。

カー用品店で交換してもらうと、ワイパー代プラス工賃で合計¥2,500くらい。しかしガソリンスタンドでは工賃不要、部品代が¥1,000くらいで済むことがあります。

ディーラーでは費用が高くなりがちで、部品代プラス工賃¥3,000程度と考えましょう。

あくまで目安の費用なので、事前に見積もりをとることが無難ですね。

劣化した後ろのワイパーを外すと車検は?

リヤワイパーは元々設置義務が無いので、劣化した時に外しても車検は問題ありません。

しかし元々装着されていたワイパーを外すと、酷い雨の日には後方の視界がゼロになってしまいます。

安全運転のためにも、リヤワイパーはやたらと外さない方が無難ですね。

GTカーみたいに1本ワイパーは車検引っかかる?

1本ワイパーだから車検に通らないことはありません。ワイパーの止まる位置が視界を遮ったり、拭き取り面積が狭かったりしなければ良いからです。

しかし1本にすることでワイパーが減る時は、最低限「構造変更申請」を行う必要があります。

その際ワイパーが止まる位置が、フロントガラスの視界に入らないよう注意しましょう。

またワイパー取付けと構造変更費用が、合計で¥50,000を超えることがあります。費用もしっかり検討すると良いですね。

純正じゃないデザインワイパーやフラットワイパーのディメリットは?

デザインワイパーはエアロワイパーとも呼ばれ、おしゃれな外観です。

形状は空気抵抗を考慮しているので、高速走行時の拭き取り性能が強力なメリットがあります。

しかし従来のワイパーと比較すると、値段が高いのはデメリットです。

一方、フラットワイパーは、フレームが柔らかくしなり、ガラスにワイパーがしっかり密着するので拭き取る力が安定しています。

デメリットは通常の冬ワイパーより凍りやすく、曲面ガラスには追従性が悪いことが挙げられますね。

まとめ

ワイパーはエンジンのように大がかりなパーツではありません。つい軽く考えてしまうでしょう。

しかしワイパーが動かないと雨の日は命取りです。余程大きな台風でない限り、雨の日に運転出来ないと困りますね。

ワイパーは視界を確保することが車検に通る基準です。

車検をパスするように、雨の日の視界を常に観察しましょう。スジが少しでも残るなら早めにゴムを交換して、車検を楽々とバスしましょう。

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この記事を書いた人

ブーまる編集部では、実際に車を売ったり買ったり、自分で直してみたり「やってみた」を大事にしています。中古車系記事の監修は、一般社団法人日本リユース業協会の実施するリユース検定に合格した「リユース営業士」が行っています。整備記事の一部は、現役ディーラーマンが監修や執筆を行っています。

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