【高速道路のスマートIC】一般道から出入りは?使い勝手を徹底解説

日本の高速道路のインターチェンジ・サービスエリアの間隔は、欧米の平均の倍の10キロととても長く、高速道路の出入り口となるポイントが少ないデメリットがありました。

ETCの普及に合わせ、高速道路をさらに利用しやすくするために考えられたのが、スマートインターチェンジ(以下、スマートIC)です。

スマートICは、まだ全国に約100か所しかなく、料金や出入りの方法、または存在そのものを知らない方も多いでしょう。

スマートICの出入りの仕方や料金、メリットとデメリットを知って、高速道路をスマートに乗りこなしましょう。

目次

スマートICと普通のICの違い

スマートICとは、従来のICとICの間に、ETC専用のゲートだけを設けた、簡単な構造のICです。

2004年から社会実験が始まり、のちに本格導入が始まりました。

ETC専用なので、有人の一般レーンは必要なく、建設費は従来のインターチェンジより安くすみ、人件費も抑えられます。

従来のICとの間隔が短くなって、高速道路の出入り口が多くなり、観光スポットや医療施設へのアクセスが容易になるなど、地域振興も期待されます。

スマートICには、サービスエリア・パーキングエリア接続型(以下SA・PA)と、本線直結型の2種類があります。

スマートICの出入りの注意点

スマートICに出入りするには、ETCカードと車載器を搭載していることが必要です。

通常の高速道路のETCレーンの出入りとの違いで、注意が必要なのは、バーの前で必ず一時停止しなければならないことです。

ETC専用で無人なので、バーと衝突しても対応する人がいません。安全対策としてやむを得ないでしょう。ちなみにバーが故障したら、復旧まで待つことになります。

SA・PA接続型のスマートICは、一般道からPAを通じて高速道路へ進出、または高速道路からPAを通じて一般道への流入が可能です。

スマートICを利用するときの高速料金

スマートICを利用するときの高速料金は、通常のETCレーンを通過したときと同様、進入したスマートICから降りるICの間の料金が、カード利用額の引き落とし日に引き落とされます。スマートICだから、特別な料金が加算されることはありません。

なお、スマートICには領収証発行機能がありません。領収証が必要なときは、高速道路会社のETC利用照会サービスに登録して、高速道路の利用明細や通行履歴を印刷すれば、領収証の代用になるでしょう。

スマートICにはこんなメリットもある

従来のICより取得が必要な土地の面積が少なく、SA・PA接続型は、既存の施設を利用するので、さらに低コストで建設できます。

目的地によっては、一般のICより近道になるケースもあります。

意外なメリットは、従来のICでは、降りるICを間違えると相当な距離と高速料金をロスしますが、間隔が短いスマートICなら本来降りるはずのICにすぐ戻れるので、大きなロスもありません。

スマートICにはこんなデメリットも

最大のデメリットはETC専用なので、現金精算に対応する機器がありません。

人件費の抑制とETCの普及促進を狙っていること、並びに現金が盗まれるリスクを避けるには仕方ないでしょう。 中型車以上は利用できない、または通行できる時間に制限があるスマートICもあります。

また、SA・PA接続型のスマートICは、休憩だけの目的で利用することはできません。筆者の私見ですが、別に料金を払えば休憩だけの利用を認めてはどうでしょうか。

駅で見送りするときや、駅ナカの施設を利用するときは入場券を買うように、入場券に相当する「入場料金」を設定してETCカードから引き落とせば、高速道路会社は収入が増え、飲食物やお土産を買えば地域振興につながるので、検討してはどうかと思います。

まとめ

  • ETC専用のICである。
  • 高速料金は、従来のICから入るときと同じ。
  • 必ずバーの手前で一時停止する。
  • SA・PA接続型は、SA・PAからそのまま進入できる。
  • 降りるICを間違えても、大きく戻る必要がない。
  • SA・PA接続型では、休憩だけの利用はできない。

これからさらに増えることが期待されます。今からメリットを研究して最強の高速道路ユーザーになりましょう!

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この記事を書いた人

ブーまる編集部では、実際に車を売ったり買ったり、自分で直してみたり「やってみた」を大事にしています。中古車系記事の監修は、一般社団法人日本リユース業協会の実施するリユース検定に合格した「リユース営業士」が行っています。整備記事の一部は、現役ディーラーマンが監修や執筆を行っています。

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