ガソリン価格の地域差は何故あるの?値上げでも慌てない安いスタンドの探し方

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ガソリンの価格は、原油の高騰で、最近ではリッター140~150円台は当たり前、20年くらい前、リッターあたり80円台だった時期は、本当に遠い昔の話です。

ところで、同じガソリンなのに、地域によって価格に差があるのはなぜでしょうか?

また、同じ地域のガソリンスタンドでも、わずかな差があるのは珍しくないので、1円でも安いスタンドで給油したいですね。

ガソリン価格にはなぜ差があるのか、また、最近のガソリン価格の高止まりの理由を知っておきましょう。

地域差を意識して、日々、ガソリンスタンドの値動きをチェックして、少しでも安く給油してください!

目次

ガソリン価格の構造

ガソリン価格は原価がおよそ3割、ガソリンスタンドのマージンが1割くらいで、価格のほぼ半分はガソリン税、暫定税率、石油税、消費税が占めています。

また、ガソリン業界は、安く売りたいと考えた企業がすぐに参入できないほど閉鎖的な業界なので、「価格破壊」が起きにくく、1~2円でも大きな差です。

ガソリンの価格差は輸送コストが大きい

ガソリンの価格差は、輸送コストによって大きくなることが考えられます。

この稿を執筆している時点での、レギュラーガソリンの全国平均は約147円、一番安い福井県では約137円、最も高い香川県では約153円となっていて地域差はハッキリ現れています。

大手石油会社の精製施設は、大都市に近い工業地帯にあることを考えると、精製施設から遠くなるほど輸送コストが見込まれるので、同じガソリンでも地域によって価格差が生じるのはやむを得ない面があります。

参考:ガソリン価格 都道府県平均 – e燃費

競争原理もガソリン価格の地域差に影響する

競争の激しい地域は、ガソリン価格が安く、一度値上げしてもすぐ値下げが始まります。

筆者が住んでいる神奈川県のレギュラーガソリンの全国平均は、この稿を書いている時点で約141円ですが、筆者がよく利用する幹線道路沿いのガソリンスタンドは、リッター133~136円です。

都市部でもなく、特別名前を知られた幹線道路ではありませんが、南は湘南地域、北は八王子や埼玉へ通じる道路なので、県外ナンバーの車がよく給油していて、価格差に敏感なユーザーが多いのでしょう。

筆者が注意して見ていると、値上げは周辺で一斉に始まりますが、どこかのスタンドが値下げするとすぐに波及し、数日経つと周辺のスタンドは2~3円下がるので、筆者はなるべく値上げの数日後に給油します。

ほかに、石油元売り会社の系列か独立系か、セルフか接客か、会員制かどうかによっても価格差が生まれます。

競争はガソリン価格だけじゃない!?


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ガソリンの値上げは便乗値上げではないか?

ひとつ不思議なことがあります。

スタンドで売られるガソリンは生鮮食品と違い、きのう今日仕入れたものではないので、すぐ値上げするのは便乗値上げではないか?という疑問がわきます。

ガソリン価格の値上げは、一つは旧価格のガソリンの在庫がなくなり次第値上げする場合で、こうしたスタンドは遅れて値上げします。

もう一つ、入荷した値段に合わせるガソリンスタンドは、すぐ値上げします。

日々、スタンドの値動きをチェックして、どちらのタイプのスタンドか見極め、値上げのときは、遅れて値上げするスタンドで給油し、値下げのときは、すぐ価格が変わるスタンドで給油するのも一つの方法です。

円安がガソリン価格の高止まりを招く

ガソリン価格は、円安よりも円高傾向の方が安くなります。

1ドル=80円を切る超円高と違い、現在の1ドル=110円では、それまで80円で買えた原油が110円出さないと買えなくなるのですから、ガソリン価格が上がるのは当然です。

輸出企業の業績を考えると、現在の円安傾向が望ましいですが、ガソリン価格を考えると円高が好ましいといえます。

最近ガソリン価格がまた値下がりしている?!

一時、レギュラーガソリン価格の全国平均は、リッター150円を突破しましたが、最近また値下がりしています。

アメリカのトランプ政権が、イランに対する制裁措置としてイラン製の原油の禁輸を決定しましたが、再び輸入を容認したことで、供給の不安が薄くなったことがあげられます。

政治が絡むと、一般庶民には次元の違う話ですが、国際情勢が変わって値上がりすると、1円でも安いスタンドはありがたいので、ニュースも要チェックです。

まとめ

ガソリン価格の地域差は、輸送コストや競争原理が関係することが大きく影響します。

ガソリン価格の高止まりは、円安傾向に加え世界情勢も影響するので、地域の値動きをチェックしながらニュースも参考にして、1円でも安いスタンドをマークしましょう。

また、税金がガソリン価格の半分を占める現状では、税金の使い道もチェックすることが必要です。

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この記事を書いた人

ブーまる編集部では、実際に車を売ったり買ったり、自分で直してみたり「やってみた」を大事にしています。中古車系記事の監修は、一般社団法人日本リユース業協会の実施するリユース検定に合格した「リユース営業士」が行っています。整備記事の一部は、現役ディーラーマンが監修や執筆を行っています。

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