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ホイールバランスは調整が必要?!まともに走れなくなるバランス取りの罠

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ホイールバランスとはタイヤバランスともいわれ、言葉だけは聞いたことがあるのではないでしょうか。

法律で定められている訳ではないので、必要性が今一つ理解できないという方もいるかも知れませんね。

タイヤとホイールは見事な円形かというと実はそうではなく、微妙な「多角形」なのです。

特に高速走行時には顕著に現れ、車体が振動して怖さを感じることすらあります。

またタイヤとホイールは形状だけでなく、それぞれの重さも微妙に違います。

タイヤ交換やホイールを取り換えた後に重さとバランスを調整する必要があると考えれば、重要性が理解できますね。

安全性を確保するために必要性を理解して、タイヤ交換や組み替えの時、ぜひバランスを調整してもらいましょう。

ホイールバランスとは?

タイヤとホイールは一見丸く見えますが僅かな変形があり、真円ではありません。

また重さも微妙に違います。完全な円ではないので遠心力が働くとキレイに回転せず、上下左右にブレが生じます。

重さと歪みを均一に調整する作業がバランス調整なのです。

スタティックバランスとダイナミックバランス

タイヤが静止状態の時、ある一点が常に下を向いているならその箇所に重心がかかっています。

その箇所に重さが集中して静止している状態を、スタティックバランスといいます。

一方でタイヤが回転している時に限って一点に重さが集中する場合は、動的なバランス=ダイナミックバランスと呼ぶのです。

ホイールバランスってなぜ調整するの?

高速回転でもタイヤの重心がブレない走行安定性を保つには、ホイールバランスを調整する必要があります。

怠るとタイヤはキレイな円を描いて回転せず、ブレによってハンドリングが悪化するからです。

ホイールバランスが狂うとタイヤの回転にムラが生まれ、時速90キロ以上の高速走行ではハンドルがブレたり振動が出たりで、車は真っ直ぐ走りません。

ホイールバランスが狂う原因は?

ホイールバランスは一度調整しても、日数が経つと徐々に劣化します。

また衝撃による変形もバランスの狂いを引き起こします。

バランスを調整するための重りが剥がれることも、バランスの狂いがでる原因です。

ホイールの劣化や変形

ホイールバランスを調整しても、長く走っているうちにホイールの劣化や変形によって徐々にバランスが悪化します。

劣化が進行するとホイールバランスの重心にズレが生まれます。

また縁石に乗り上げると衝撃でホイールが変形して、結果ホイールバランスが悪化するので、タイヤの状態には日頃から注意が必要なのです。

タイヤの摩耗

偏摩耗とは、タイヤの片側だけ著しく摩耗することです。

タイヤの一方が偏って摩耗しバランスが悪くなって劣化がさらに進みやすくなります。

放置するとスリップが起きやすく走行安定性も落ちます。

バランスが狂うとタイヤに無駄な動きが増えるので燃費が悪化するなど、不具合も起きやすくなります。普段からタイヤを観察する習慣をつけるといいですね。

バランスウェイトの剥がれ

ホイールバランスを調整すると、ホイールの裏側にバランスウェイトと呼ばれる重りを貼りつけることがあります。

数グラム程のアイテムですが、ホイールバランスの調整には重要なパーツです。

バランスウェイトがあれば、タイヤ購入時やホイール交換の際にホイールバランスの調整を行っている証です。

ウエイトが経年劣化で剥がれると、一度調整したホイールバランスが狂っていることになるので、ホイールバランスの調整を再度依頼しましょう。

狂ったまま走るとどうなるの?

ホイールバランスが狂ったまま車を走らせると、振動やブレで車はまっすぐ走らなくなります。

他にもサスペンションに悪影響が出たりブレーキの効きが悪化したりと、良いことは一つもありません。

まっすぐ走らない

ホイールバランスが狂うとタイヤの回転にムラが出て、ハンドルがブレたり振動が出たりでまっすぐ走らなくなります。

ハンドルがが勝手にブレたり、走行中の振動が激しくなったりなど、運転操作に支障が出てきます。

また4本のタイヤのうち1本でもホイールバランスが狂うと、不安定な具合は高速走行で顕著に表れ、速度が上がるほど恐怖を感じることになりますよ。

ベアリングやサスペンションなどの損傷・破損

車体の振動やハンドルのブレで少しずつ負担がかかり、ベアリングやサスペンションなど重要なパーツが損傷または破損する危険性すらあるのです。

放置してそのまま走行すると、他の箇所の故障にもつながる可能性があります。

ホイールバランスで問題が起きる前に、まめにバランス調整を行うことが理想的ですね。

ブレーキングにも影響がでる

ホイールバランスが狂って偏摩耗が起きると、ブレーキを踏んだ時に物を引きずるような異音や振動が発生します。

また左右の車輪でブレーキの効き方が異なる「片効き」と呼ばれる現象が起こり、致命的な事故に繋がる危険性もあります。

ホイールバランスはどうやって調整するの?

ホイールバランスの調整はバランサーと呼ばれる器具でバランスが取れているか測定し、その後に重り(バランスウエイト)を貼りつけて調整します。

自分でもできますが、専門知識がなければ業者に依頼した方が無難です。

ホイールバランス調整の方法・流れ

ホイールバランスはホイールバランサー(またはタイヤバランサー)というアイテムで調整します。

タイヤを高速回転させてアンバランスの度合いを測り、バランスウエイトという重りをホイールの裏側に貼りつけて調整します。

再度バランサーてアンバランスの程度を測定し、基準値に収まれば調整は完了です。

調整って自分でできる?

ホイールバランスの調整は自分でもできますが、整備工場で使うようなバランサーは新品だとかなり高価で一台100,000~600,000円に上ります。

ポータブルのバランサーなら価格は10,000円を切りますが、バランスを調整する精度は落ちます。

ウエイトの貼りつけも自己判断で行うとホイールを傷つけるので慎重さが求められ、不安なら業者に任せた方が無難です。

調整を専門業者に依頼するメリット

ホイールバランスの調整は専門的な知識と技術力が必要です。作業に慣れているスタッフに依頼すれば短時間で完了します。

バランサーは高価なものでは数十万円も必要です。

安易にバランサーを購入して不安定な調整を施すくらいなら、専門業者に調整を依頼して数千円で済ませた方が経済的です。

ホイールバランス調整の料金相場・作業時間

ホイールバランスの調整はそれ程値段の張る作業ではありません。数千円程度で済むので、まめにメンテナンスすると良いでしょう。

また4本のタイヤに作業する時間も最短で30分くらいなので、長時間待つこともありません。 

ホイールバランス調整の料金の目安・相場

車のホイールバランス調整の料金は1本につき500~1,000円が相場で、それほど高価ではありません。

4本のタイヤ全てを調整しても2,000~4,000円で済みます。

但しSUV車など、大きめの車ではさらに1.5倍程度要する場合があります。

あくまで目安の料金なので、依頼する際は見積もりをとって比較しましょう。

ホイールバランス調整の作業時間の目安

作業時間の目安はタイヤ1本で10分くらい、4本だと最短で30分程度です。

尚カー用品店では予約しても待ち時間が発生します。混雑具合にもよるので余裕を見て来店しましょう。

ディーラーに持ち込めば待ち時間は短く済み、車を取りに来てくれる場合もあるのは覚えておきたいですね。    

ホイールバランスを業者に依頼した場合の料金一覧

業者に依頼する場合、車種やサイズにもよりますがタイヤ1本で648円(税込)から、SUVなど大きめの車は1.5倍程度の料金が目安です。

業態によっても異なるので参考にして下さい。

オートバックスの調整工賃

スチール・アルミホイール共1本1,080円(税込)からですが、RV車などは1.5倍となります。

スチール1本 1,000円~
アルミ1本 1,000円~
1BOX・RV1本 1,500円~(バランス込)
(作業時間4本で30分)

タイヤ・ホイール関連サービス一覧|AUTOBACS.COM

イエローハットの調整工賃

バランス測定調整だけでなく、タイヤローテーションや窒素ガス充填など比較的安めの価格設定です。

1本 1,000円~
作業時間20分~

タイヤ・ホイール関連 ピットサービス情報 |イエローハット

ミスタータイヤマンの調整工賃

車種並びにサイズによって料金体系が細かく設定されています。

軽自動車(スチール):12インチまで600円
軽・乗用車・ワンボックス:13~16インチ750円、17インチ(アルミ)1,000円
4駆・SUV:18インチまで1,000円 21インチ以上1,400円

タイヤ整備料金表・持ち込みタイヤ工賃表|ミスタータイヤマン

タイヤ館の調整工賃

サイズや車種による料金体系は更に細かく、持ち込んだ場合の工賃も設定されています。

乗用車・ライトバン
13インチ以下 1本600円、14~16インチ 1本600円
17~18インチ 1本1,000円、19~20インチ 1本1,5000円、21インチ以上 1本1,500円

乗用車・ライトバン(持ち込みの場合)
13インチ以下 1本1,200円、14~16インチ 1本1,400円、17~18インチ 1本1,700円、
19~20インチ 1本2,500円、21インチ以上 1本3,500円

4WDクロカン
16インチ以下 1本1,000円、17~18インチ 1本1,000円、19~20インチ  1本1,200円、
21インチ以上 1本1,200円

4WDクロカン(持ち込み)
16インチ以下1本1,700円、17~18インチ1本1,700円、19~20インチ 1本2,500円、21インチ以上1本3,500円

メンテナンスなどクルマのサービスメニュー|タイヤ館

ガソリンスタンドの調整工賃

ガソリンスタンドで調整してもらう場合、タイヤ1本で1,000円、4本で4,000円が一応の目安です。

但し最近はセルフ給油が増加し、作業できるスタンドが少なくなっているので依頼する前に確認が必要な点は注意しましょう。

ディーラーの調整工賃

自動車メーカーによって異なります。タイヤ交換とセットで行う場合は料金が明示されていますが、ホイールバランス調整だけでは工賃を示していないこともあります。

ホイールバランスの調整を依頼する前に法定点検を受けていれば、無料で対応する場合もあるようですが、それぞれのディーラーへ確認するしかないのが現状です。

よくあるホイールバランスの疑問解消

ホイールバランスの調整について頻度や許容範囲、また4本のタイヤ全て調整した方が良いのか、ホイールとセットのタイヤを購入した場合など、よくある疑問をまとめました。

ホイールバランス調整ってどれくらいの頻度でやるといい?

ホイールバランスの調整を怠るとタイヤの寿命が縮み、ハンドリングも低下して最悪の場合事故に至ります。

まめにメンテナンスする必要がありますが、新品のタイヤに履き替える際やタイヤを組み替える時には必ずホイールバランスを調整しましょう。

その後も半年から1年をめどに再度調整してもらうと良いですね。

ホイールバランス許容範囲のグラム数はどれくらい?

ホイールバランスの誤差として、許容範囲は一般的には5グラム程度といわれていますが、可能であれば1グラムまで合わせましょう。

タイヤは1本1本微妙に重さが違うように、ホイールも1本ごとに重さが異なります。

僅かな違いが安定性に影響するので、しっかりバランスを調整しましょう。

4本すべてバランスを取ったほうがいいの?

ホイールバランスは駆動輪のタイヤだけ調整すれば良いという人もいますが、そんなことはありません。

車は四輪車といわれるように、駆動輪も含めて4本のタイヤで走行するからです。

4本のタイヤのうち1本でもホイールバランスが狂うと、高速で走る程不安定に陥ります。

4本のタイヤ全てのバランスを調整しましょう。

ホイールセットのタイヤを購入した場合って?

国産のタイヤとホイールなら1グラム単位でバランスを調整することは可能です。

1グラム調整が不可能な場合もありますが、5グラムで調整する場合も金額は大きく変わりません。

ホイールにタイヤが組み込まれて「バランス調整済」と表記されている場合は難しいかも知れませんが、調整が可能かどうか聞いてみると良いでしょう。

アジアンタイヤと格安ホイールのタイヤバランスは要注意

アジアンタイヤはタウンユースなど、限定した使い方では良いと思います。

しかし国産タイヤのようにハイクオリティな製造過程ではなさそうです。

国産のタイヤと比べるとホイールバランスの調整がしにくいのが現状で、アジアンタイヤと格安ホイールの組み合わせは要注意です。

まとめ

ホイールバランス調整は法定点検の項目ではありませんが、狂いは見た目ではわかりません。怠ると安全性に影響します。

作業工賃は業態により異なりますが、4本のタイヤ全て調整しても数千円程度です。

街中を乗る程度ならそれほど影響はありませんが、高速走行の機会が多い人は費用をケチらない方が良いですね。

タイヤ交換または組み替えしても放置したままでは悪影響が生じます。調整した後も半年から1年に一度は調整してもらいましょう。

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