鳥のフンは塗装に影響がでる!?なぜ自分だけ?放置すると致命的なダメージが残る糞害対策

鳥のフンによる糞害は車にとってイヤなもの。それがフンということもありますが、汚れとしても非常に目立ちます。

でも、ただ目立つ汚れぐらいに思っていませんか?

実は鳥のフンは塗装面に深刻なダメージを与える質の悪い汚れなのです。放置しておくとドアやボンネット交換という痛い出費につながることも。

この記事では、糞対策と付着した場合の除去方法を解説していきます。

目次

鳥のフンが車にもたらすトラブルってなに?

鳥の排泄物が車に付着するだけでも十分なトラブルと言ってもいいでしょう。

「野鳥のした事だし多めに見よう」と広い心を持つのも大事なんですが、鳥フンは車にとって非常に厄介な代物なのです。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa fa-map-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#5F80AC” color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]鳥フンのトラブル[/st-minihukidashi]

[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]

[/st-mybox]

鳥のフンを放置するとシミや傷がつく!?

鳥フンの厄介なところは、その汚れが直接シミや傷をつける要因となること。

つまり車の塗装を侵食するということです。

車のボディは汚れなどを放置していると、色褪せで跡が残る場合はあります。

しかし鳥フンはこれ以上に直接塗装面に深刻な傷を残すものなのです。

鳥のフンの成分は?

食べたものによって鳥フンの内容物は異なってきますが、タンパク質、ナトリウム、アンモニア、尿酸などが主成分です。

アルカリ性か酸性化は食べたもので異なりますが、エサを丸呑みする鳥の胃酸というのは酸性度が強いとされており、フン自体も酸性に近いことが多いのです。

また丸呑みで食べる鳥は定期的に小石を食べ、これを「砂のう」と呼ばれる部分で食べたものを摺りつぶしています。

摺りつぶしの際に小石が砕けて砂となり、フンに混じることになります。

成分の中で塗装に影響が出るのは?

塗装を傷めるのは酸性の物質。鳥の胃酸であったり尿酸などがこれに当たります。

塗装が保護膜として機能していれば問題ありませんが、露出した金属面であった場合、ナトリウムによってサビの原因となることも考えられます。

なぜ鳥のフンは車に落とされるの?

走行中に落とされたのであれば、それは偶然の出来事として片づけられるでしょう。

ですが駐車中の車で一か所だけでなく複数落とされるケースも。

この場合は鳥が意図的に車に狙いを定めてフンを落としていることが考えられます。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa fa-map-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#5F80AC” color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]鳥のフンが落とされる理由[/st-minihukidashi]

[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]

[/st-mybox]

光るモノに興味を示す

カラスのように光るモノを好んで集める個体がいます。

逆に鳥を寄せ付けないためのCDのようなキラキラするものが、鳥よけとして機能する場合もあります。

反応こそ様々ですが、鳥は光るモノに一定の興味をしめします。

一説によれば太陽光に反射した水面を意識しているのではないかとも。

つまり鳥たちからすればそこは水源であり、餌となる虫も居そうな生態系がそこに存在している可能性が高い…と考えられているのです。

強く光を反射するような色や艶を出している車ほど、鳥は車を水源と勘違いをしてよってきてしまうことになりますよね。

ちなみにイギリスで行われたある調査では、赤、青、黒が鳥の糞害を受けやすいという結果になったそうです。

マーキングしている

マーキングによる場合は、ボディカラーなどはほとんど関係ありません。

鳥たちはその周囲を縄張りとしており、周りに誇示するためにフンをしている…その下にたまたま車があったということになります。

縄張り意識が強いので「外敵」と勘違い

先ほどの縄張りと関連していますが、車が縄張りに侵入した外敵と勘違いしているケースもあります。

例えばサイドミラーなどの類。

鏡に映った自分の姿を、縄張りに侵入した同種の鳥と勘違いする「鏡像認知」の能力が低いことによって起こるパターンです。

また車そのものや車のボディに映った影などに対して、なにかしらの外敵だと判断しているということも考えられるでしょう。

フロントガラスについたフンの掃除は簡単

ガラスという材質は硬くて表面が滑らか。また腐食性にも強くて、実験用具であるビーカーなどにも用いられています。

車のガラスに関しても同じです。鳥のフンが付着しても、フロントガラスは酸による腐食を起こしません。

乾燥して固着しても剥がれやすくて、布やブラシで強く擦ってもフロントガラス自体の傷になることはほとんどないでしょう。

ただしガラス面にコーティングされたものに関しては影響を受ける可能性があるので、場合によっては再施工することになります。

ボディについたフンの落とし方

厄介なのがボディの塗装面についたフン。早めに取り除かないと酸などに侵食されてしまうからです。

とはいえ簡単に拭き取ってしまえば良いものでもありません。

鳥のフンには「砂のう」から出た細かな砂が混じっているので、強く擦るとキズができてしまいます。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa fa-map-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#5F80AC” color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]フンの落とし方[/st-minihukidashi]

[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]

[/st-mybox]

まだ固着化していないフン

塗装面に付着して間もないのであれば、拭き取るのも楽。

ティッシュなどで拭き取っても構いませんが、何度も擦るようにして取るとキズになってしまいます。

可能であれば水を含ませた状態で拭き取るのが良いでしょう。

数時間から1日経過した固着したフン

固着した場合は必ず水を使いましょう。

水を使ってフンを柔らかい状態に戻すことを意識したうえで吹き取ります。

固着したフンを力任せに除去すると塗装を傷める可能性があります。

一週間以上放置して固着化が進行したフン

固着が進んだフンの場合は、水を少々かけた程度では落ちません。

やり方としてはフンの上にタオルやキッチンペーパーなどを30分以上置き、その上から水をかける方法があります。

これで水分が一定時間保持されますので、固着したフンが水で柔らかくなりますね。

また水ではなく60℃程のお湯を使うというのも効果的です。

雨の日に洗車するのも効果的

固着した鳥のフンを落とすのであれば、雨の日を選んで洗車するというのも良いでしょう。

使う水が雨であっても良いのです。

前もって雨の中で十分に車を濡らせば鳥のフン以外の汚れも落ちやすくなります。

フンに含まれている細かい砂もカーシャンプーの泡で洗うことで、塗装面への傷を少なくすることができます。

水やウェットティッシュで除去するのはダメなの?

基本的に水は問題ありません。ウェットティッシュは「固着して間もないときに限り使っても良い」と考えてもらえば大丈夫です。

鳥のフンも汚れの一種なので、それを落とすというのは洗車と同じこと。

水で落とせる汚れであれば水がベターです。

ウェットティッシュを使う場合はフンに含まれている砂で塗装面を擦らないことを意識して拭き取りましょう。

固着して取れないなら重曹を使ってみる

固着が著しく跡が残ってしまい簡単に落とせないという場合には、重曹を使うという方法も。

水と重曹を3:1程度に混ぜたペースト状のものをフンの上から塗り、5分ほど待ってから水で洗い流しながら拭き取ります。

重曹の研磨剤としての機能を使うことでフンをそぎ落とす方法ですが、塗装面に細かな傷を残しやすい方法でもあります。

本当に水では落とせないフンの跡に対して使うのが良いでしょう。

シートタイプの窓フクピカなら吹き後を残さず除去できる?!

Soft99から発売されているフクピカシリーズは手軽に汚れなどを拭き取れるアイテム。

窓フクピカもそのうちの一つで主に窓ガラスを拭き取るのに使われていますが、これで鳥のフンを除去できるのか…?

結論から言えば効果はあります。窓フクピカの成分は界面活性剤とアルコール類。

界面活性剤とはすなわち洗剤で、アルコールも洗浄やくもり止めの成分です。

ただ実はフクピカシリーズには、虫の跡や鳥のフン向けの「フクピカ 虫・フン取りシート強化タイプ」が商品としてあります。

鳥のフンだけでなく虫の死骸跡にも効果的な虫取りクリーナーでもあるので、被害に困っているならこちらを使うことをオススメします。

愛車を鳥のフンから守る予防対策

偶然であれば避けようがありませんが、定期的にフンを落とされる場所ならば車にとっては深刻。

フンによる被害を少しでも予防する必要があります。

[st-minihukidashi fontawesome=”fa fa-map-o” fontsize=”90″ fontweight=”bold” bgcolor=”#5F80AC” color=”#fff” margin=”0 0 0 0″]予防対策[/st-minihukidashi]

[st-mybox title=”” fontawesome=”” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#f3f3f3″ borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=””]

[/st-mybox]

サイドミラーをたたむ

鏡像認知の関係で起こる縄張り争いでフンをしているのであれば、争いの元となっている鏡像を取り除きます。

すぐにできる方法としてはサイドミラーをたたむこと。

こうすることで鏡が見える面を鳥が見ることはできなくなるはずです。

車にコーティングをする

あらかじめ汚れが落ちやすいようにコーティングを施しておくのも有効な手段です。

ガラス系コーティングは強固な保護膜であると同時に、表面を滑らかにすることで汚れ落ちが良くなる特徴があります。

ガラス系コーティングをした車は少量の水でも汚れを落とせるようになり、鳥のフンでも同様です。

車にボディカバーをつける

青空駐車での駐車時間が長いという方はボディカバーを使うとよいでしょう。

鳥のフンはもちろん、そのほかの汚れも防いでくれるアイテムです。

ボディカバーの欠点としては、ボディカバー自体のメンテナンスが発生すること。

汚れているカバーを使用すれば、車は汚れたり傷ついたりします。

この点については洗車かカバーの洗浄か…どちらが楽にできるのかを考慮する必要があります。

車の周りに鳥よけグッズを設置する

そもそも鳥が寄ってくるからフンを落とされる確率が上がるわけですよね。

鳥よけグッズは糞害対策になりますが、鳥によって対策方法は異なってきます。

例えばスズメやツバメなどは、人気のある場所を好んで巣を作る習性があり、ガレージは条件にピッタリ。

スズメやツバメに対して設置するならば、巣を作る前が肝心。

一度巣を作るとその場所を縄張りとしてしまうため、その場から離れなくなり対処が難しくなります。

また巣を作ろうとする場所も高所になりがちなので、プロの業者に対策を委託することも考えたほうが良いでしょう。

電力会社に「鳥害防止器」を設置してもらう

鳥害防止器も一種の鳥よけグッズなのですが、電線に止まる鳥に標的を絞って設置されるものです。

つまり止まり木として機能している電線に止まれないようにし、その周囲に滞在できないようにすることができます。

結果として滞在時間が短くなり、フンを落とされることが少なくなります。

外出先での電柱や電線付近の駐車は避ける

様々な鳥が電柱や電線を止まり木として利用しています。

また鳥は飛び立つ際には少しでも体を軽くするために、フンをすることが多い…。

つまり鳥が多く止まる電柱や電線の下やその周囲というのはフンが落ちてくる可能性が高い場所。

鳥の集まる場所を避けるのは、予防策としては効果的なのです。

鳥フン被害は減らせる

鳥のフンは車の見た目をいちじるしく悪くします。

衛生的にも良いものではありませんし、なにより車そのものにとってダメージを与えかねない厄介な代物。

見つけたらできる限り早く取り除くことが必要です。

頻繁にフンの被害に遭うのであれば、何かしらの対策法を考え出さねばなりません。

なんで鳥はこの車ばかり狙うのか?そもそも鳥の種類は何か?それらの情報を整理してから、対策法を考え実際に対処していきます。

調査や対処が難しい場合のであれば、プロの業者に願いするのも一つの方法です。

鳥のフンに対する被害をゼロにはできなくても減らすことは可能なのです。

[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#5F80AC” color=”#fff” margin=”0 0 20px 0;font-weight:bold;”]よく一緒に読まれてる記事は?[/st-minihukidashi]

[st-card id=3739]

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ブーまる編集部では、実際に車を売ったり買ったり、自分で直してみたり「やってみた」を大事にしています。中古車系記事の監修は、一般社団法人日本リユース業協会の実施するリユース検定に合格した「リユース営業士」が行っています。整備記事の一部は、現役ディーラーマンが監修や執筆を行っています。

目次