タイヤは運転していると必ず消耗しますが、できるだけ長く履き続けたいもの。
タイヤローテーションという言葉を耳にしたことはあると思いますが、時期はいつ行うのが適切でしょうか。
タイヤの溝?空気圧?それともスリップサイン?中古車はどうなのか等、色々疑問が浮かびますよね。
ガソリンスタンドなどで「タイヤローテーションしませんか?」と声をかけられると、何となく頼む場合がありませんか?
タイヤローテーションは一応の目安がありますが、面倒のないベストな時期があるのです。
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タイヤローテーションの意味とは?
タイヤを装着した時のまま走り続けると、一定の個所だけ擦り減る偏摩耗が起きる発生原因となり、走行性能が低下します。
他のタイヤは使えるのに、1本のタイヤの偏摩耗のために交換しなければなりません。
タイヤの位置を入れ替えて摩耗度を一定にするのが、ローテーションなのです。
ローテーションの意味
一般的なタイヤの寿命
タイヤの寿命は一般的に3ないし4年、走行距離では40,000キロ程度とされていますが、あくまで目安です。
車種や走行性能または取り付け位置により、タイヤの摩耗状態は異なるもの。
また山道や高速道路を頻繁に走ることも発生原因で、摩耗は更に早いでしょう。
スポーツタイプの車は純正でネガティブキャンパー(正面から見た時タイヤが八の字状)の場合があり、タイヤ内側のショルダー部分が減りやすくなるのです。
タイヤローテーションはなぜ必要なの?
タイヤは新車でも中古車でも、4本全てが一定の度合いで消耗することはありません。
摩耗状態の発生原因は前輪側またはリヤなど、タイヤの取り付け位置により異なるからです。
特にFF(前輪駆動)車は摩耗が激しく、前輪側の摩耗度はリヤの2~3倍にも達することも。
タイヤの位置により異なる摩耗状態を、出来るだけ一定に保つのがタイヤローテーションなのです。
ローテーションはどのくらい時間がかかる?
タイヤローテーションの作業時間は、熟練度により変わってきます。
必要な工具が揃い、作業手順が頭に入っていれば完了まで30分もかからないでしょう。
車載工具が無く、かつ不慣れな場合は1時間以上は必要と考えてください。
ローテーションは自分でも行えますが、不安なら整備工場やカー用品店など専門店に依頼する方が無難です。
タイヤローテーションをする時期や頻度
ローテーションをサボった人間の勿体ないタイヤの使い方 pic.twitter.com/Wb4oswbIMt
— しすたー (@IW_Sister) March 2, 2020
タイヤローテーションを行う時期や頻度として、走行距離は一定の目安になります。
但し取り付け位置や駆動方式によっては発生原因に関係するので、目安より早く行った方が良いのです。
日常点検で目についたら、車検などのメンテナンスを利用すれば手間が減るのでぜひ依頼しましょう。
時期や頻度
走行距離は目安になるの?
タイヤのローテーションは大体5,000~10,000キロ走ったら行うのが目安ですが、走行条件によって多少異なるのです。
燃費性能を上げた最近のタイヤは消耗しにくいですが、スポーツタイプの車が装着するハイグリップのものは逆に消耗が早い傾向があります。
高速道路、あるいは山道を走ることが多い場合、ローテーションは早めに行えば摩耗を軽減するでしょう。
冬用タイヤから夏用のタイヤへ交換する際にローテーションを行えば、手間が減るのでおすすめです。
FF車はローテーションの重要度が高い?!
前輪側にエンジンが位置するFF車は駆動輪に絶えず重量がかかり、摩耗の発生原因となります。
逆にリアは重量による負担はほぼかからないので、タイヤはそれほど消耗しません。
ローテーションを行わないと前輪を常に交換することになるので、FF車はメンテナンスの一環としてローテーションの重要性が高いのです。
軽自動車の時期も同じ?
一般的な軽自動車はエンジン横置きのFFで、4WDでもFFベース。
即ちエンジンの重さで負荷が掛かり、前輪側が消耗しやすくなります。
消耗度を一定にするためには、たとえ軽自動車であっても定期的にタイヤローテーションは必要なのです。
車検や点検時なら無料でできる
法定12ヶ月点検や車検など、メンテナンスでは必然的にタイヤを外す分、ついでにローテーションを行えば無料で出来ることになります。
外したタイヤをどの位置に履かせるかというだけですから、点検の際には常時ローテーションしてもらうと良いでしょう。
筆者が点検に出しているディーラーでは、ローテーションはメンテナンス項目の1つで、特に依頼しなくても無料で行いますが、確認すると良いですね。
タイヤローテーションのやり方
タイヤローテーション行いました。
次回は36856キロにて実施 pic.twitter.com/1R2d5a8IOx— はや. (@eG92wiNplAGQrX7) March 9, 2020
タイヤローテーションはFF、FR、4WDといった駆動方式によって手順が異なります。
単に交換位置を入れ替えるメンテナンスではありません。
またスペアタイヤが含まれる車や方向性パターンが決まっている場合は、順番を必ず守りましょう。
タイヤローテーションのやり方
FF(前輪駆動)車
交換位置は左前輪から左のリア、右前輪→右側リアへ、左のリアから右前輪、右のリア→左前輪の順にローテーションを行います。
FF車の前輪は駆動力・ブレーキ力とコーナーリング等の力がかかり、更にエンジンの重さを負担しているのです。
フロントは後輪と比較して寿命は半分~1/3程度なので、メンテナンスとしてローテーションを怠ってはいけません。
FR(後輪駆動)車や4WD(4輪駆動)車
左前輪から左側リア、右前輪から右フロント、左前輪は右のリアへ、右前輪は左のリアへ交換位置をローテーションします。
FR車は後輪にあらゆるの力がかかるので、FFとは逆にリアが早く消耗するのです。
4WDはフルタイム四駆か否かにより、摩耗状態が激しい部分が変わるので確認しておくと良いですね。
スペアタイヤがある場合
スペアタイヤがある場合、ローテーションの交換位置はスペアタイヤも含まれます。
左リアから左前輪へ、左前輪は右のリアへ、右リアは右前輪へ、右前輪はスペアタイヤへ、それまでのスペアタイヤは左リアへという順序で行うので、覚えておきましょう。
回転の方向が決まっているタイヤ
回転の方向が決まっているタイヤとは、FFまたはFRなど駆動方式に関係なく回転する「方向性パターン」が決められているタイヤのことです。
このタイプのタイヤは、右前輪側なら右側のリアだけというように、同じ側の前後方向しかローテーションが行えません。
左右の方向性パターンを間違えて装着すると、本来の方向とは逆の抵抗となり走行性能が低下するばかりか、安全性に影響します。
方向性パターンは、サイドウォールに「ROTATION→」というマークが刻印されているので、自分のタイヤを確認して交換位置を把握してください。
タイヤローテーションの工賃・値段
タイヤローテーションの工賃や値段は業態や地域により異なります。
また車種によっても変動するので、事前に見積もりを依頼すると良いですね。
工賃や値段
工賃一覧
大手カー用品店ではオートバックスやタイヤ館では2,000円(税抜・以下同じ)から、イエローハットでは3,000円からが一般的です。
但し地域や車種によって異なる場合があります。またホイールサイズによっても変動する可能性があるので事前に確認しておくと良いでしょう。
ディーラーは2,000円程度が一般的な相場です。
ホイールバランス調整は基本的に不要
ホイールバランスはタイヤを交換する際4本全て行っているはずで、ローテーションの都度行う必要はありません。
但しタイヤの偏摩耗でバランスが狂っている可能性もあります。
ローテーションの後、ある速度帯でハンドルから振動またはブレを感じる時は、ホイールバランスを調整をしましょう。
放置するとタイヤの偏摩耗が更に進行することもあるので、注意してください。
タイヤローテーションは自分でもできる
タイヤローテーションは勿論自分でもできます。
駆動方式を確認して必要な工具と手順を確認しましょう。慣れていれば30分くらいで完了します。
不慣れでも、工具が揃っていれば40分~50分程で完了です。
step
1駆動方式を確認する
タイヤローテーションは車種により方法が変わってきます。FRかFFか、自分の車の
駆動方式を確認しましょう。
わからなければ車の取説を確認したり。詳しい人に聞いたりするのも一案です。
step
2作業に必要な工具を準備する
駆動方式が分かったら、ローテーションに必要な工具としてレンチ・トルクレンチ・ジャッキ・輪止め・作業用手袋等を準備しましょう。
トランクに用意されている工具もありますが、無い工具は予め買って準備すると良いですね。
step
3ジャッキアップする
最初に車をジャッキアップさせますが、ジャッキを当てる個所は車種によって異なるので決まったポイントに当ててください。
守らないと車の骨格が変形したり、ジャッキが外れたりで思わぬ事故につながるので厳守です!
step
4タイヤを外す
ジャッキアップしたら、次はタイヤを取り外します。
タイヤが地面から上がる前に、少しだけナットを緩めましょう。
更に高さを上げて、タイヤが地面から離れたらナットとタイヤを外します。
タイヤはサイズにより20キロ程の重さがあるので、ケガをしないよう慎重に外してください。
step
5スペアタイヤを付けて一旦ジャッキダウン
基本は対角線上にタイヤを外すので、一個のジャッキで作業できません。従ってスペアタイヤを装着します。
スペアタイヤはローテーション作業のために装着するだけなので、ナットはきつく締める必要はありません。
ホイールがカタカタ動かない程度に締めれば大丈夫です。
step
6タイヤを入れ替える
続いて新たに装着する個所のタイヤを、先に外したタイヤと入れ替えます。
入れ替えたらジャッキアップした時に、ナットをホイールが動かないくらいに手で回して締めましょう。
ホイールを車に押し付け、手で回らなくなるまで締めるのがコツです。
step
7ナットを締めてジャッキダウン
ナットが手で回転しなくなったら、レンチで軽く締めこみます。
締める順序は5穴なら、基本は1つ飛ばして2つ目の穴を順繰りに締めましょう。
4穴なら対角線の順に締め込めば良いのです。
これで締めこむ順にホイールがしっかり真ん中に収まるので、順序は必ず守ってください。
step
8トルクレンチで締める
車を下ろしたら、次はナットをトルクレンチで規定トルクまで締めこみます。
ナットは締めこむ強さが決められているので、規定より弱ければホイールが外れるので注意してください。
逆に強すぎるとねじが折れるので、決まった強さを必ず守りましょう。
まとめ
タイヤローテーションの時期は走行距離が一応の目安ですが、車種によっては一定の位置が早く消耗します。
自分で作業できる人は別ですが、車に詳しくなければ定期点検の時に依頼しましょう。
冬用または夏用タイヤに交換する時に行うのも良いですね。
必然的にタイヤを外すので、あとはどの位置に履かせるかだけの問題。
定期的なローテーションで摩耗状態を一定に保ち、タイヤを長持ちさせてください。
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