タイヤは車のパーツで最も目につくので、艶出しコーティング剤としてタイヤワックスを塗ると、より黒く映え、車全体が引き締ってみえます。
ところが塗り過ぎると、艶どころかムラが目立ちます。
また水性・油性タイプ、それぞれに特性がありますが、どちらを選ぶにしてもタイヤワックスの正しい作業方法を理解しないと、効果は発揮できません。
タイヤも長持ちしてコスパに優れる、水性・油性タイプ別おすすめ艶出しコーティング剤も合わせてご紹介します。次からの洗車に役立ててください!
タイヤワックの効果ってなに?必要性は?
タイヤワックスは、タイヤ本体にツヤを出して、タイヤをより黒く見せる効果があります。
タイヤがより黒く見えると車全体も見栄えがよくなり、価格のあまりかからないドレスアップ効果も期待できます。
艶出しコーティング剤だけでなく、タイヤの汚れを防ぐ効果もタイヤワックスが必要な理由です。
タイヤワックスは水性・油性タイプがあり、必要性に応じて適切なタイプを選択します。
水性?油性?タイヤワックスはどっちがいいの?
タイヤワックスには水性と油性、2つのタイプそれぞれにメリット・デメリットがあります。
水性の使用を推奨するタイヤメーカーもありますが、油性は絶対ダメということではありません。
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油性タイプのメリット・デメリット
油性タイプは価格が安く、ツヤ感が長持ちするメリットがあります。
デメリットは石油系溶剤が含まれるので、製品によってはギトギトしてタイヤだけが浮いて見えます。
またゴムの隙間に汚れが付着して固まりやすいので、ツヤ感が悪くなります。
油性タイプは紫外線に反応しやすく、タイヤが劣化しやすいこともデメリットです。
水性タイプのメリット・デメリット
水性タイプは、 違和感のない黒い光沢感が大きなメリットです。
また油性に比べて石油系溶剤の量が少なく、タイヤへの負担が少ないこともメリットの一つです。
デメリットは価格が高く、その割に光沢感が長持ちしません。製品によっては持続感が1週間しかないと言い切るユーザーもいます。
またダイヤのゴムにはじかれて、凹凸の面は均一に塗りにくいのもデメリットです。
効果的なタイヤワックスの使い方
タイヤワックスは単純に「塗ればツヤが出る」ものではありません。
タイヤ表面を丁寧に洗浄して汚れを除去し、きちんと乾かした上で慎重に作業する必要があります。
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タイヤは細部まで凹凸をきれいに洗う
タイヤを取り外したら、表面に付着した雨や泥、または雪による汚れを洗浄し、凹凸面の汚れもしっかりと落とします。
汚れをしっかり落とさないと、タイヤワックスが汚れを保持することで、車全体の見栄えが台無しになります。
泥や雪による汚れが付着しているとつい洗剤を使いたくなりますが、よほど頑固な汚れでない限り水洗いで充分です。
タイヤワックスは乾いてから使う
外したタイヤは泥汚れを洗い流したあと、充分にタイヤを乾燥させます。
表面が完全に乾燥していないと、ワックスが液垂れしてボディーに飛散します。ホイールに付着すると劣化するので、乾いてから作業しましょう。
雑巾または要らないタオルで乾拭きして、自然乾燥させてください。
紫外線がタイヤに悪い影響を与えるので、直射日光で乾燥させてはいけません。
タイヤワックスは丁寧に塗る
タイヤをより黒く見せるには、タイヤワックスを丁寧に塗りましょう。
またワックスの塗り過ぎ、塗りムラは見栄えが悪くなるだけでなく、油性では最悪の場合ひび割れが発生します。
タイヤを黒く見せるつもりが、かえって寿命を縮め、コストパフォーマンスも悪化しては本末転倒です。
凹凸面を均一に塗る作業は難しいですが、タイヤを劣化させないために何としても丁寧に塗ることを心がけてください。
塗りすぎたタイヤワックスは拭き取る
タイヤワックスは塗り過ぎると、タイヤどころか車全体がみっともないことになります。
またワックスは塗れば塗るほど美しくなりそうに思えますが、そんなことはありません。
油性はもともと紫外線に反応するので、保管に気をつけないとタイヤが劣化します。またタイヤに含まれる劣化防止剤を流してしまいます。
タイヤワックスは適量を均一に塗布し、塗り過ぎた量は必ず丁寧に拭き取りましょう。
塗りムラを防ぐ
塗りムラはタイヤの見栄えが悪くなるだけではありません。塗りきれずに表面に残ったワックスが走行中に飛散します。
ホイールに付着すると劣化して、タイヤのバランスに影響が発生します。
ワックスを漫然と塗るだけでなく、塗り終わったら塗りムラがないかタイヤ全体を確認します。
乾いたタオルや雑巾でタイヤ表面を乾拭きすると、塗りムラを防げます。
タイヤワックスの使い方の注意点
タイヤワックスは使い方に注意が必要です。
ホイール表面には絶対にワックスを塗ってはいけません。
また塗り過ぎるとタイヤにひび割れが起きる危険性があり、漫然と塗ってはいけないのです。
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タイヤワックスを塗ってはダメな場所とは?
ホイールにタイヤワックスを塗ると、ホイールがキレイになるどころか劣化してしまいます。
スプレータイプは特に注意が必要で、ホイールハウスに付着すると専用の洗浄剤でないと汚れは落ちず、かえって余計な手間がかかります。
またスポンジタイプでも、ワックスを塗っている間に液が垂れてホイールハウスに付着することがあり、塗布は慎重に行いましょう。
タイヤワックスをかけすぎてひび割れ?!
車のタイヤには「劣化防止剤」という成分が含まれていて、道を走っていると劣化防止剤が適度にタイヤ表面にしみ出るようになっています。
ゴム製品であるタイヤは油分と相性が良すぎて、油性のタイヤワックスは劣化防止剤を押し流してしまいます。
ひび割れを防止する紫外線防止剤も押し流すので、塗りすぎるとひび割れが起きてしまうのです。
タイヤワックスを使う頻度はどれくらい?
タイヤワックスはツヤを保つために塗るのではなく、あくまでタイヤの性能を保ちながら塗ると考えるべきです。
ツヤを出したいからと頻繁に塗ると、かえってタイヤは劣化します。水性なら月1回をメドに塗るようにします。
タイヤのツヤを長持ちさせたいなら、油性タイプを選び、2〜3か月に1度塗ると持続感があります。
タイヤワックスの選び方
ツヤを長持ちさせたいのか、作業性の手間は少なく汚れも一緒に落としたいのかというのがポイントです。
車が好きな人や業務用で使う本格派は油性、初心者や車に詳しくない人は手軽タイプの水性がおすすめです。
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スプレータイプ
スプレータイプのタイヤワックスは水性です。
シュッと一吹きで作業性が簡単な手軽タイプです。タイヤワックス初心者や、車の知識があまりない人におすすめします。
但し塗りムラが起きやすく、均一にするために塗りのばす必要があります。
またホイールに飛散しないようにすることも、使用上のポイントです。
スポンジタイプ
液垂れしにくい特徴がある塗り込みタイプなのでしっかりと塗れ、持続感も実感できます。
但し塗り過ぎると、タイヤがひび割れをおこす危険性があります。必要以上に塗らないよう、適量を塗るよう注意するのがポイントです。
スポンジから液垂れして、ホイールにかからないよう慎重に塗布する心がけも必要です。
おすすめのタイヤワックス7選
水性・油性タイプそれぞれおすすめのタイヤワックス7点をご紹介します。
水性・油性の特徴を生かし、かつデメリットを克服してツヤが長持ち、タイヤの性能も保護する製品を厳選しました。
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シュアラスター タイヤコーティング+R
タイヤ本来の黒とツヤを強調し、驚きの6ヶ月耐久性を実現しました。水性ながら垂れにくい乳液状なのでホイールへの飛散も安心です。
シュアラスターS-67 タイヤワックス
タイヤにストレスをかけないシリコンオイルで劣化しにくいのが特徴です。
乳液状で垂れにくく、専用スポンジを使う塗り込みタイプ。取っ手つきで手も汚れないので安心して使えますよ。
古河薬品工業 プロタイプ タイヤワックス
深みのあるツヤ。水系エマルジョンでタイヤに負荷をかけません。垂れにくく少しの量で広がり、シリコンの膜でタイヤを保護します。
カーメイト タイヤワックス 超艶ブライトマジック 2本セット
ミストなのでホイールに垂れません。ツヤはスポンジタイプの2倍の性能を発揮します。油性で雨に強く、酸性雨にも安心です。
クリンビュー ノータッチUV
スプレーするだけで拭き取り、水洗い不要の洗浄剤配合タイプで手間要らず。使いやすい製品で作業性もコスパも充分。
深みのある黒とツヤ。紫外線防止剤配合でタイヤ劣化にも安心。
ソフト99 4-X タイヤツヤ出し&クリーナー
泡タイプなのに泡切れが速く、洗浄時間の短縮を実現しました。2種類のシリコーンがタイヤを保護し、ツヤも保ちます。
ブリヂストン タイヤワックス 500ml
塗ったときはツヤが目立ち過ぎるものの、時間が経つと自然なツヤに仕上がります。水性の塗り込みタイプなのでタイヤも痛めません。月1回の塗布でも満足な仕上がりです。
まとめ
タイヤワックスはツヤ感を出して車全体を美しく見せますが、漫然と塗るのはダメです。
水性・油性、どちらにしてもタイヤをきちんと洗って乾かすプロセスで手を抜くと、タイヤワックスの効果は発揮できません。
その上で手間をかけずツヤを出すか、ひび割れに気をつけてツヤを長持ちさせるか、自分が満足するポイントを重視して選んでくださいね。
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