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自動車保険の仕組み

自動車事故の保険会社の対応に不満!事故で損しない正しい免責の知識

自動車事故の保険に入ったとき、保険証券と一緒に、細かい文字でびっしり書かれた約款がついてきますね。

約款には大切なことが書いてありますが、読むには虫めがねが必要な約款を、全部読む気はとても起きないでしょう。

ところが約款をきちんと読んでいないと、保険金が支払われないケースに気づかず、あてにしていた保険金が受け取れないケースがあるのです。

自動車保険は、自分が保険料を払っている商品ですから、ポイントを押さえて約款の内容を理解しましょう。

保険金が支払いの対象となるケースと、支払わない規定である「免責事項」を理解すると、自動車保険がわかってきます。少しずつ理解しましょう。

自動車保険の約款に書いてあること

自分が加入した保険契約の内容や、保険金が支払われる場合と支払われない場合(免責と呼ばれる)など、契約者が理解しなければならないことが書いてあります。

自動車事故に遭ったとき、「約款、読んでいません」という言い分は、保険会社には通用しません。

細かい文字を読むのが面倒でも、必ず読んでおかなければならないのです。

自動車保険の専門用語を理解する

自動車保険の約款は、普通保険約款と特約の二つの柱から構成されています。

基本補償である対人・対物・車両保険、または特約の補償の内容と、保険金が支払われる条件が記載されています。

約款は細かい文字で書かれていますが、まず被保険自動車、免責、記名被保険者などの専門用語を押さえると、少しずつ頭に入ってきます。

記名被保険者…契約した車を主に運転する人。証券に名前が記載されるので記名被保険者と呼ばれる。
被保険自動車…保険証券に記載された車。
対人事故…自分の運転で、他人の身体に損害を与えた事故。
対物事故…自分の運転で、他人の財物に損害を与えた事故。
免責金額…この金額までは、自腹で払うという金額。
免責事項…保険金を支払わない規定。

約款を読むときに押さえる2つのポイント

自動車保険の約款は、対人・対物・車両保険それぞれ、保険金が支払いの対象となる場合と、支払われない場合のポイントを押さえましょう。

対人・対物とも、保険金が支払われない免責事項を理解すると、早く頭に入ります。

  1. 故意に(わざと)起こした自動車事故
  2. 戦争や内乱
  3. 地震や噴火・津波
  4. 原発事故などによる放射線汚染
  5. 対人事故の場合、記名被保険者または、被保険自動車を運転していた本人とその親・配偶者・こどもが被害者の事故(他人が被害者のみ保険金が支払われる)
  6. 車両保険・人身傷害保険・搭乗者傷害保険は、被保険者に重大な過失があったとき

他に細かい条件は色々ありますが、まずは自動車保険の「幹」となる条件を押さえてから、枝葉の知識を徐々に身につければ、理解しやすいです。

自動車事故は都合のよい解釈は通用しない

自動車事故に遭ったときは、約款を自分に都合よく解釈しがちですが、かえって損をします。

車両保険でクルマを直した被害者の実例ですが、事故発生から30日を限度にレンタカーを借りましたが、保険で直すことを決めるのに時間がかかり、クルマを修理に出すのが遅れ、レンタカーを返したのは事故から36日後でした。

事故後30日経過した分のレンタカーの費用は支払えないと保険会社から通告され、納得できません。

最初の何日間、保険を使うかどうか考えていたのはやむを得ない事情と主張しましたが、レンタカーを借りなかった期間は、借りる必要がなかったので借りなかったのだろうと解釈されました。

被害者は特に約款を都合よく解釈しがちです。免責事項にも注意しましょう。

解釈の相違で最高裁まで争われた実例

RV車の後部にクルマが追突し、RV車に乗っていた女性が死亡した自動車事故がありました。

女性の遺族は搭乗者傷害の保険金500万円の支払いを求める裁判を起こし、最高裁まで争われましたが、遺族敗訴の判決が言い渡されました。

ステーションワゴンの後部座席を倒して寝ていた行為が、座席ではなく荷台にいたとみなされ、保険金は支払われない判決が下されました。

最高裁は、重大な過失による免責事項に該当すると判断したのでしょう。

約款は保険会社により違いがあるか?

約款の保険内容の基本的な表現は、保険会社によって違いがあるか?という疑問が湧きますが、東京海上日動も、損保ジャパンも、三井住友海上も大きな差はありません。

特約の部分で、記述の差があるくらいでしょう。当然、事故を起こした時点の約款が適用されます。

まとめ

・約款を読んでいないという言い分は通用しない。
・初歩的な専門用語から理解しよう。
・約款は、保険金が支払いの対象となる場合、免責の場合を押さえよう。
・自分に都合のよい解釈は通用しない。

自動車事故が起きたら、保険会社が対応するからと任せきりにせず、約款の内容は普段から保険会社の担当者に確認しておくとよいでしょう。

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