自動車保険の仕組み

車両保険は盗難ではダメ?!厳しすぎて唖然とする保険金支払いの実態

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車両保険は盗難ではダメ?!厳しすぎて唖然とする保険金支払いの実態

朝起きたら車がない!盗まれた・・・

保険金が支払われると思っていたら、「今回は保険金のお支払いのケースに該当しません」という、保険会社からの信じられない言葉・・・

実は、車が盗難に遭ったとき、保険金が支払われる件数は「嘘だろ!」と言いたいほど少ないのです。

あてにしていた車両保険が支払われないのを防ぐには、どんなことに気をつければよいでしょうか。

車両保険の正しい知識を整理しておきましょう。

「天文学的」に少ない盗難車の保険金支払い

2016(平成28)年3月に発表された、車の盗難認知件数と、車両保険が支払われた件数を公表した資料があります。

  • 盗難認知件数:およそ1万4千台
  • 車両保険での保険金の支払い件数:300台強

保険金が支払われたのは、たったの2%とは、信じられますか?

同時期の資料によると、全国で車両保険に入っている車の割合は40%強もあります。

これを考えると、、、保険金の払い渋りが起きているのか、車両保険に入っていない車ばかり盗まれたのでは?と思ってしまいますね。

あなたの車両保険は盗難に対応していますか?

車が盗難に遭ったとき、自動的に保険金が支払われると考えている人もいると思いますが、車両保険には種類があります。

自分が入っている車両保険では、盗難についても補償されるかどうかや自己負担額について確認しておきましょう。

車両保険には、次の3つのタイプがあり補償内容が違います。

車両保険のタイプ

  • 一般
  • エコノミー+A
  • エコノミー

一般は、車同士で起きた事故や火災、台風や洪水による被害、イタズラによる損害、そして盗難など、あらゆる事故を補償します。

エコノミー+Aは、相手が確認できる車対車の事故などに限定しているので「限定A」という呼び方もありますが、火災・盗難も補償します。

エコノミーでは、どんな高級車でも盗難は補償されないので注意が必要です。

今、自分が入っている車両保険を確認してみてください。

加入している自動車保険でも対応が変わる!

「無過失で偶然の盗難」じゃないと保険金は支払われない!?

車が盗難に遭ったら、すぐに保険金が支払われると思っている方、実はハードルが非常に高いことを知っておいてください。

車両保険が支払われる補償対象は、偶然に発生した盗難であり、ドライバーに過失がないことです。

車を利用するときの注意点

コンビニの駐車で「すぐ買い物が終わるから」と、鍵をつけてエンジンをかけっぱなしで車を停めていて盗難に遭ったとします。

この場合、鍵をつけて車を離れた時点で盗難に遭う必然性があり、どう考えてもドライバーに過失があります。

駐車場での注意点

人目がつきにくいところで盗難に遭った場合、駐車時の状況や、盗まれたとき周囲にどれくらいの人がいたかなどを詳しく調査します。

目撃者がいない状況では盗難が発生した状況を確定することが困難で、保険会社は結果的に「管理が悪かったので盗難された」と判断する可能性があります。

保険金支払いのハードルが高いもう一つの理由

車が盗まれたときの車両保険の支払いが、目を疑うほど少ないのはもう一つ理由があります。

生命保険でも、保険金詐欺のニュースはよく聞きます。自動車事故も、保険金目当ての偽装事故を疑われることが多いのです。

プリウスやハイエースなど、盗難の多い車も、すんなり保険金の支払いとはなりません。盗まれやすい車は盗まれる必然性が高い、即ち偶然の盗難ではないと判断されるようです。

盗難に遭ったら保険金は全額支払われる?

車両保険の保険金支払いが極端に少ないので、車が盗まれると保険金はどれだけ払われるのか心配になりますね。

盗まれた車が発見されなければ全損の扱いとなり、契約している限度額が全額支払われます。

また、全損時諸費用(保険会社によって異なります)が限度額の10パーセント程度加算されます。

パーツの盗難や車上荒らしの補償金額っていくら?

タイヤやETCの車載機など、車に固定されているパーツは車と一体のものとみなされ、補償の対象となります。

ただし、社外品のパーツは商品の領収書が必要になることがあります。

車上荒らしの被害は、車両保険では補償されないので「身の回り品特約」を付加しましょう。

車両保険を使うと等級は下がるの?

車両保険で補償をうけると翌年から1等級下がります。

3等級下がると思いがちですが、自分に落ち度がなければ車の盗難は、盗まれた側の責任は問われないので1等級ダウンで済みます。

車が盗難に遭ってしまった場合の行動手順

車が盗難に遭ったら、恐らく気が動転して何をどうすればよいかわからないと思います。

一度深呼吸して、あたりを見まわしてから必要な行動をとりましょう。

まずは落ち着いて行動する

車が盗まれたその場から、警察に通報して被害届を出します。

次に自分が入っている保険会社に、車が盗難に遭ったことを報告しましょう。

連絡が遅れるとあらぬ疑いをかけられるので、盗まれた事実がわかった時点ですぐ通報、連絡することが肝心です。

保険金支払いまでの期間は?

保険金が支払われるまでは、だいたい1か月以上かかります。

保険会社は、慎重に慎重を重ねて被害状況を調べます。

保険金目当てを疑ってかかることもあり、普段の保管状態や、盗まれる前の状況は特に徹底的に聞かれるでしょう。

「キーをつけたまま、ドアロックもしていなかった」ではお話になりません。

車が盗まれないよう、必要最低限の措置はとっていたかが重要なポイントです。

盗難車両が発見された場合はどうなる?

盗まれた車が無事に発見されれば、所有者に返されます。この場合、受領済みの保険金は返還する必要はありません。

ただ早期に発見され、盗まれた際の傷などの修理代が必要な場合も車両保険でまかなわれます。

搬送の方法も保険で対応するかもしれませんので、発見されたらすぐに保険会社に連絡しましょう。

保険会社への連絡を怠ると、あらぬ疑いをかけられるので、くれぐれも忘れないでください。

まとめ

  • 車両保険は一般または限定Aが盗難を補償する
  • 偶然発生し過失がないことが支払いの条件
  • 保険会社は偽装事故を疑う
  • 盗難の多い車は盗まれる必然性が高いと判断される

失業保険などのように保険の基本は、万一の備えとなる「セーフティーネット」と言えます。

しかし、自動車保険や生命保険など、民間の保険業はセーフティーネットというより商売なので、盗難や事故が発生するリスクが高い状況では、保険金を支払いません。

最近の一般家庭や集合住宅の駐車場は、厳重な門扉を設置することが難しいですが、アラームを設置するなどできる範囲のセキュリティーを講じれば、「ここまで気をつけたのに・・・」と主張できるでしょう。

車両保険では盗難が発生するリスクが低い状況をつくることが大切です。

どんなタイプの盗難が多発しているかというニュースにも普段から気にしましょう。

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