車のエアコン

【車のエアコンガス】だましだまし乗る?バカ高い修理代をかけるボーダーライン

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夏の暑い日に車のエアコンが効かなくなったら悪夢です。

ところで冷房にはエアコンガスが必要です。

エアコンガスは何となく聞いたことはあると思いますが、どういう物なのかよくわからない人も多いでしょう。

エアコンの冷房は「気化熱冷却」という仕組みを利用しています。

温泉に浸かった後、時間が経つと身体が冷えますよね。

注射の前に消毒してもらう時もスースーと冷えますが、同じ原理と考えるとエアコンガスの重要性は身近に感じられるでしょう。

高圧ガスを使用しているので、カーエアコンのメンテナンスは基本的に整備士が扱う必要があります。

ただエアコンが効かなくなる原因として、本体だけでなく配管などからのガス漏れが大きく影響していることも知識として身につけておきましょう。

真夏に最悪の事態が訪れても対応しやすく、高度な知識や技術力のない業者にカモにされることもなくなりますよ。

車のエアコンガスって?

エアコンガスは冷媒れいばいとも呼ばれます。

注射してもらう時にアルコール消毒するとひんやり冷たくなりますが、消毒液が気化する時に熱を奪うからです。

エアコンガスも同じ原理と考えるとわかりやすいですね。

エアコンガスが空気を冷やす仕組み

常温の高圧ガスを圧縮して液化し、気体になる際に熱を奪う「気化熱冷却」という仕組みを利用しています。

液化と気化を繰り返すための冷媒がエアコンガスで、気体の物質が充てんされています。

エアコンガスをコンプレッサーで圧縮して液化させ、エバポレーター内で蒸発させると気化熱冷却でエバポレーターが冷えます。

そこへ空気を通過させると冷たい空気になり、車内へと循環されているのです。

エアコンを使ってもエアコンガスは減らない!?

エアコンの内部は密閉性が極めて高く、ガスは基本的に漏れることはありません。

エアコンの仕組みとして、冷媒ガスの液化と気化の繰り替えしを利用して空気を冷やしているので、ガス自体が消費されて減ることはないのです。

エアコンガスが漏れると効かない!?

せっかくエアコンガスを補充しても漏れていると、圧力がかからなくなってガスが霧状にならず冷たい空気が車内に送られません。

また梅雨時や真冬にガラスが結露して曇った時、曇りが取れにくく視界不良となって運転にも危険です。

なぜエアコンガスは漏れるの?

エアコンガスが漏れる大きな原因は、車の振動が挙げられます。

振動で機密性が少しずつ落ちて漏れが起きるのです。

家庭用エアコンはガス漏れをそれほど心配することはありませんが、それは車のような振動がほぼ無いからです。

エアコンガス配管のジョイントにはゴム素材の部品が使われていますが、走行中の振動で結合部にガタが生じたり亀裂が入ったりするので、少しずつエアコンガスが抜けていきます。

エアコンが効かなくなる前にエアコンガス量の確認をしよう

エアコンが効かなくなると夏は大変です。

エアコンガスの量を確認する方法を覚えておきましょう。

交換時期や漏れた時の補充量も気になるのでついでに頭に入れて下さいね。

エアコンガスってどのくらい漏れると補充が必要なの?

通常5年間は補充する必要はありません。またガス漏れを考慮した補充不要期間は5~10年です。

エアコンガスは基本的に漏れるものではないので、補充し過ぎるとコンプレッサーに負担がかかり、かえって効きが悪くなることもあります。

とはいえ、カーエアコンは経年劣化でガスが漏れが起きると効きが悪くなるので、冷えなくなったと感じた時に補充することもあり得ます。

エアコンガスを補充する際は、車種に指定された適正量で行いましょう。

サイトグラスで点検する

ガスの通り道を見る部品で、液体が流れているか気泡が出ているかを確認することができます。

ガスの量が適正なら透明な液体で、泡立っていることはありません。

泡が白く濁っていればガスが減っています。

一方で透明な泡だとガスを入れ過ぎている可能性もあるので注意して下さい。

エアコンガスの補充費用ってどれくらい?交換時期は?

エアコンガスの補充費用は作業工賃と合わせると、エアコンガスそのものが2,000円くらい、工賃が2,000円くらいでおよそ5,000円が補充費用の相場です。

但し整備工場やカー用品店では、工賃を含め8,000円程度必要な場合もあります。

エアコンガスはどれくらい走ったら補充という、明確な決まりはありません。

基本的には減ったり質が低下したりということがないので、交換時期が定められていないのです。

従ってエアコンが効かなくなったら補充すれば良い、ということになりますね。

車のエアコンガスの補充方法

車にエアコンガスを補充する時はガス本体と専用の工具を用意します。

滑り止めとケガ防止のためにグローブもあると良いですね。

ガスは入れ過ぎても少な過ぎてもいけません。適正量を補充しましょう。

自分でエアコンガスを補充する場合

エアコンガスは高圧ガスなので、取り扱いは大変危険が伴う作業です。

専門知識がないとエアコンガスを誤って扱った時に、低温やけどや失明などの事故に繋がる危険性があります。

自分で補充する作業は自己責任となるので充分に注意しましょう。

車のエアコンガスの種類

エアコンガスの主成分はフロンガスで種類は様々ありますが、現在自動車用のエアコンガスは「R134a」と呼ばれるものが主流です。

1990年代のフロンガスは、オゾンホールに穴を開けるガスという有害イメージがありましたが、今は環境に優しいフロンガスが使われています。

カーエアコンのガス補充に必要な専用工具

エアコンガスを補充する為に「チャージングホース」や「ガスチャージホース」と呼ばれる専用の工具とグローブが必要です。

チャージングホースは市販で約2,000円くらいからありますが、圧力計があるものを用意しましょう。

グローブは100均でも売っていますが、滑り止めにもなり、手が汚れず怪我も防止してくれます。車載工具と一緒に車に常備しておくと役に立ちます。

チャージングホースは次も使えるので、二回目からはガス缶だけを一定頻度で補充すれば良いですね。

車のエアコンガス補充の手順

チャージングホースでガス缶とカプラーを接続し、ホースの片方を車のエアコン配管の低圧側のカプラーに繋ぎます。

ガス缶側のねじ込み部分のバルブを締めるとガス缶に穴が空き、カーエアコン機器側にガスが注がれます。バルブの締込み量を調節してガスが流れる量も調整しましょう。

補充量は定められた圧力になるよう、メーターの数値に注意することも必要です。

ガスを補充する時はエンジンを動かしてエアコンを最も低い温度に、風量は最大に設定し、先程のチャージングホースのネジ込みのバルブを開く順序です。

車のエアコンガス補充作業の注意点

注意が必要な点は、エアコンガスは適切な量を補充することです。

エアコンガスは入れ過ぎても少な過ぎても効きが悪くなるからです。

またエアコンガスを入れ過ぎると内部の圧力が異常に高まり、小爆発のような部品の破損や、破損した部品が飛散して負傷するなど、事故の原因となるので注意しましょう。

エアコンガスの補充は必ず車に指定されたものを使用します。

どのガスが適合しているかは、エンジンルーム内に表示されているので確認してください。

エアコンガスの回収に関する法制度

単にエアコンガスを補充するだけなら、ガスを回収する必要性はありません。

但し車を解体する場合などは、法制度で定められた方法によりガスを回収することになるので、よく確認しておきましょう。

業者でエアコンガス補充する場合

車のエアコンガス補充はディーラーやカー用品店で行えます。

ガソリンスタンドもできますが、利益を出すためにガソリン以外のモノも抱き合わせで勧められることが多いです。

ガソリンスタンドでは資格を持った整備士が対応しているケースは少ないので、ディーラーや整備工場に相談する方が無難です。

一緒にオイルも入れた方が良い?!

エアコンガスは密閉されていますが、ガスが通る配管にはオイルも流れています。

オイルの役目はコンプレッサーを滑らかにすることですが、パッキンの密閉度も保っています。

コンプレッサーを保護するため、オイルも同時に注入した方が良いですね。

配管も一緒にキレイにできる?!

エアコンは気化熱冷却で空気が冷えますが、配管の内部に水分があると凍って通路を塞いで利きが悪くなります。

水分は空気中から徐々に溜まるので、エアコンが効かないと感じた時は配管の水分をクリーニングで除去するのも一案です。効きが改善しますよ。

車のエアコンガスは真空引きが必要ってホント?

本来、エアコンガスの補充には真空引きしたほうが効果的なので、業者に任せた方が良いとも言われています。

ガスが完全に欠乏して、配管に水分を含んだ空気が混ざれば真空引きが必要ですが、通常はそこまで空にはならないので、ガス補充だけでも問題ないでしょう。

外車のエアコンガスをDIYで補充するのは要注意

外車はエアコンガスを補充する概念がありません。

すべてのガスを引き上げてから、予め決まった量のガスを補充する方法なのでサイトグラスがついていないのです。

DIYで行う場合、高圧または低圧がしっかり確認できるゲージが必要です。ゲージをきちんと読めないと、圧力が高くなり過ぎてコンプレッサーが故障することにもなりかねません。

外車のエアコンガス補充は相当な経験とノウハウを持つことが必要で、DIYで行うことは注意が必要なのです。

エアコンが効かなくなったら「OFF」にしよう

エアコンガスが無くなった、あるいは過度に不足した状態でエアコンを使い続けると、循環タイルというパーツが回らなくなってコンプレッサーの焼き付きが起こってしまいます。

エアコン関係の修理費用は高くつき、コンプレッサーの交換は十数万円、中古のリビルト品で済ませても70,000円程度に上ります。

単なる修理というよりも「損害」に近い金額なので、エアコンが効かない時はスイッチをOFFにするよう心がけましょう。

まとめ

車のエアコンガスは基本的に減ることがなく、質が低下することもないので「寿命」はありません。ガスが減る場合は配管などの経年劣化による漏れが考えられます。

知識や技術がない業者に言いくるめられてガスを入れ過ぎ、破損させてしまうと修理代ばかりがかさみます。

不安な時は電装業者などの専門家に相談し、適切に対応してもらいましょう。

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